あなたは、「割合が100%より多い」と言われた時、ピーンときますか?

その場面がイメージできますか?

割合は100%より少ないと、思っていませんか?

実は、以前の私もそういう時がありました。
しかし、あるツール◯◯◯図を使いこなすようになって、イメージできるようになったのです。


今日は、イメージできない、そんなあなたにぴったりの問題です。


(問) 定員1324人の新幹線のぞみ号があります。1月2日と4日の乗客数は、次の通りでした。
1月2日 993人
1月4日 1655
乗客の数は、それぞれ定員の何%でしょう。

問題はここまでです。

ゼロ先生:「分かっていることを書き出してみましょう」

つばさ:「定員は1324人」
あおい:「定員を1とみるんだよね」
つばさ:「すると、定員がもとにする量になるね」
あおい:「乗客は、何倍の大きさ、つまり比べる量だね」

ゼロ先生:「ここで、スッキリさせましょう」

定員 ‥‥1324人 → 1とみる → もとにする量
乗客 ‥‥993人 → 何倍の大きさ → 比べる量

ここで、あるツールを使います。
これを使うと、今までよく分からなかった数の大小関係が、見えてくるんです。

そのあるツールとは、‥‥

数直線図」です。

数直線図で考える 〉
{976F6879-C4AB-4F40-BC0B-E8AC27B5878C}

定員の1324人がもとにする量。
これを1とみます。
□の中に数を入れます。

1月4日のときは、1655人。
1655人が、割合の1より大きくなることが、はっきりします。

1月2日の993人は、1より小さくなります。


〈 言葉の式で考える 〉
割合 = 比べる量 ÷ もとにする量

1月2日  :  式  993人 ÷ 1324人 = 0.75倍

0.75は、百分率に直すと、75%

1月4日  :  式  1655人 ÷ 1324人 = 1.25倍

1.25は、百分率に直すと、125%


ここで、百分率について解説します。

百分率は、もとにする量を100としたときの割合の表し方です。
0.01のとき、1%と書きます。
つまり、
0.01を100倍すれば、百分率が出てきます。


いかがでしたか?

1月4日には、定員1324人をオーバーしたため、125%になり100%を超えました。

しかし、1月2日は、993人で定員より少なかったので、75% 。100%より少なくなりました。


数直線図」のよさが実感できましたか?


(まとめ)
割合は100%より大きくなることもある。

(振り返り)
つばさ:「数直線図を使ったので、1655人が1より大きいことがはっきりしてとてもよかった」
あおい:「そうだね。993人、1324人、1655人、この3つの数の位置関係が数直線図ではっきりしたね。計算した後、1より大きいか、小さいか、確認もできるね」

最後に、割合が100%を超える例をあげて終わりにします。

満員電車、大学の受験者数、遊園地の入園者数などです。


これで今日の算数タイムは、終わりです。次回の算数タイムを楽しみにしてください。