「どの部屋が混んでいるの?」



A、B、Cの3つの部屋があります。
どの部屋も人数と面積がちがいます。

さて、どうやって比べればいいでしょうか?
あなたならどうしますか?

3つもあって比べられない?

では、どうするの?
5年生の問題で考えてみましょう。


(問) 子ども会の旅行で、次のように3つの部屋に分かれてとまりました。
3つの部屋の混み具合を比べましょう。

〈 旅行の部屋割り 〉
{632747A2-FB49-4D2E-A11D-9CAD0D6AD83F}

すぐにわかるのは、どれとどれ?


thinking time


AとB、BとC

つばさ:「どうして、そうなるの?」
あおい:「説明するね」

まず、AとBから
ゼロ先生:「 (1) AとBは、どちらが混んでいるのかな?」
{6F4E4703-5C53-48F8-AC61-2DEB781FCCF7}


つばさ:「すぐにわからないよ」
あおい:「面積が同じ。だから、人数の多いAの方が混んでいる」
つばさ:「 そんなふうに考えればいいのか」

次に、BとC
ゼロ先生え:「 (2) BとCは、どちらが混んでいるのかな?」
{FB24E7D8-4EFD-4373-94E1-02B3F90174C0}


つばさ:「少し分かってきたよ」
あおい:「人数が同じ。だから、たたみの枚数の少ないCの方が混んでいる」


ゼロ先生:「 (3) AとCは、どちらが混んでいるの?」
あおい:「人数が同じ。だから、たたみの枚数の少ないCの方が混んでいる」

{846FA906-8CE7-4AEE-80A2-CC73FE5BD679}


さあ、あなたはどうしますか?



thinking time   AとC?

{8B2DAF68-D7AB-4C86-B8B5-16C89ACD6A19}



あおい:「人数が同じ。だから、たたみの枚数の少ないCの方が混んでいる」
つばさ:「それってどういうこと?」
あおい:「たたみ1枚あたり、どれ位の人数がいるか、求めるんだよ。
つまり、たたみ1枚あたり人数」


ゼロ先生:「 あおいさん、たたみの枚数をそろえる。よく気づいたね」
〈 たたみ1枚あたり人数 〉

A : 9 人 ÷ 12 枚 = 0.75 人
C : 8 人 ÷ 10 枚 = 0.8 人

だから、Cの方が混んでいる。

ゼロ先生:「別の方法、ないかな?」
つばさ:「あおいさんのが、ヒントになったよ。人数をそろえればいいんじゃない」
あおい:「それってどういうことなの?」
つばさ:「1人あたり、どれ位のたたみを持っているか、その枚数を求めるんだよ。
つまり、1人あたりのたたみの枚数」

ゼロ先生:「人数をそろえる。いいところに気づいたね」
〈 1人あたりのたたみの枚数 〉

A : 12 枚 ÷ 9 人 = 1.33 枚
C : 10 枚 ÷ 8 人 = 1.25 枚

だから、Cの方が混んでいる。


ゼロ先生:「今日のまとめをするね」

(まとめ)
人数、面積がちがう時の混み具合は、次の2つの求め方がある。
⑴ 1枚あたり人数
⑵ 1人あたりの枚数


つまり、
枚数をそろえて比べる。
人数をそろえて比べる。


つばさ:「そうか、そろえて比べればいいんだね」


これで、今日の算数タイムは終わりです。次回をお楽しみにしてください。