4月18日付の毎日新聞夕刊に、「ペヤングカップ焼きそば」についての記事が載りました。
興味深い内容でしたのでここに転載します。
ーー 以下は記事の引用です ーー
ペヤング発売50年、超まんぞく
関東定番カップ焼きそば
激辛、超大盛 …「振り切り」商品 584種類
関東で カップやきそばの定番となっている まるか食品(群馬県 伊勢崎市)の 「 ペヤングソースやきそば 」 が 発売から50周年を迎えた。
「ペヤンガー」 と 呼ばれる 熱烈なファンを生むほど愛されてきた ロングセラー商品が 支持される理由とは。
「オリジナルの味は50年間、全く変えていない」。
ペヤングホールディングス上席課長の小島裕太さん(36)は そう話す。
1975年の発売当初から 画期的な商品だった。
今でこそ一般的となった四角い容器は「 屋台の焼きそば 」 を モチーフにした業界で初の仕様。
カップ焼きそばの世界で、ソースは粉末だけだったが、混ぜやすいように 液体ソースを採用した。
麺の量も 型破り。
それまで業界の主流だった60~65グラムに対し、1.5倍の 90グラムにした。
レギュラーサイズであっても、パッケージに 「 Big !」 の文字が躍るのは そのためだ。
―――〔筆者追記〕
カップ麺の、現時点での麺の量を調べてみました。
【日清UFO】 100グラム
【明星一平ちゃん】 100グラム
【マルちゃん ソース焼きそば ごつ盛り】 130グラム
【日清カップヌードル】 76グラム
カップ麺ではないけれど 【サッポロ一番みそ】 90グラム
追記は 以上。新聞記事に戻ります―――
商品名は 「ヤング」 の 「ペア」 が 仲良く食べてほしいという願いを込めたと広く知られる。
発売当時の流行語の通り、直後から 「バカうけ」。
すぐに増産体制に入った。
ただ、今のような人気を得るには、少し時間がかかった。
94年 8月 22日付の 毎日新聞に、こんな記事がある。
< カップ焼きそば市場で、ひとり勝ちしているのは 76年5月に発売された 『 日清焼そばUFO 』。
(中略) 北関東では まるか食品の『 ペヤング ソースやきそば 』が トップ。
大消費地の東京でも 『UFO』 を追撃する1番手だ>
北関東から関東全域へと浸透し、現在の市場を作り上げるまでに秘策はあったのか。
小島さんによると、特別な戦略があったわけではない。
2代目社長の 故 丸橋善一氏が開発した ソースの味が、長い時間をかけて 消費者に染み込んでいった結果なのだという。
「ウスターソースがベースで、あっさり し過ぎず、かといって濃すぎない。
食べ飽きることがなく、いくらでも食べられる」。
この味で多くの人の胃袋をつかんだ。
近年は 「振り切った」 商品でも話題だ。
まずは激辛。
「激辛やきそばEND」
「獄激辛やきそば Final」 など 複数の商品が送り出されてきた。
2012年 2月 に 発売した真っ赤なパッケージの 「激辛やきそば」 が 先駆けだった。
小島さんは開発担当者の一人。
「激辛を うたう商品でも、ネット上では 『そんなに辛くない』 という意見も あった。
どうせなら 本当に 辛いのを作ろうと」。
想像以上の激辛ぶりは 消費者にインパクトを与え、話題となった。
量で振り切った 「超大盛」 。
きっかけは 丸橋嘉一 現社長(60)が見た コンビニの 風景だ。
ペヤング と 一緒に おにぎりを買う若者を見かけ 「ペヤングだけでは 満足できないのか」 と ひらめいた。
そして 04年 8月に 発売したのが、レギュラーサイズの 2倍となる 「超大盛」。
大盛ブームの火付け役として ヒットした。
さらに 丸橋社長は 「超大盛」 と 一緒に おにぎりを 買う人を 見てしまった。
そこで 18年 6月、約4倍サイズの 「超超超大盛 GIGAMAX」 が誕生した。
奇をてらった商品にも見えるが 「若者の お腹(なか)を 満たしたい」 という コンセプトは ブレない。
――― 〔筆者追記〕
現在では 通常サイズの 約7.3倍、4184 キロカロリーにもなる商品も 売られているとのこと。
追記は 以上。新聞記事に戻ります―――
風味で差をつけた商品も数多い。
「ペヤング にんにく MAX やきそば」 も、丸橋社長の ひらめきだ。
新幹線の車内で シューマイ弁当を食べている人がおり、おいしそうな 匂いが 漂ってきた。
食欲が刺激され、「においを押し出した商品化はできないか」 と考案した。
他にも 「ミステリー」 など SNS(交流サイト)上で 「変な味」 と 話題になったものも含め、この50年で 生み出した やきそばは 584種類になる。
新商品開発について、小島さんはこう説明する。
「社長が日常で見かけた光景から『こんなのは できないか』 という アイデアを 出してくる。
それを開発担当の私たちが とりあえず 形にしてみる。
たとえ失敗しても、うちには、変わらない人気商品の 『ペヤング ソースやきそば』 が ある。
だから、振り切ったことができる」
快進撃を続けてきた ペヤングだが、 「弱点」 も あった。
それは 「やきそば」 なのに 焼いていない点。
だが、それも克服する商品が現れた。
19年に 家電メーカー 「ライソン」 (東大阪市) が 発売した 「焼きペヤング メーカー」 (生産終了)。
ほかの どの商品でもなく、ペヤングを 焼くため だけに 特化した ホットプレートだ。
きっかけは 「カップ焼きそばって、焼いて いないよな」 という ライソン社内の 飲み会での 何気ない会話。
山俊介社長 (43) は 「どうしてもやりたくなった」 と いう。
意を決して 発売すると、大反響が起きた。
当初の予想をはるかに超え、6万台を 売り上げる 大ヒット商品に。
山社長は こう 思っている。
「突き抜けた商品を出す点も 学ぶところは多い。
ペヤング って やっぱり『すごい』」
【庄司哲也】
※「ペヤング カップ焼きそば」に ついては、過去にも ブログに書きましたので、下記に 添付します。
お時間がありましたらご一読ください。
〔了〕












