EAST HONMOKU
大分前に書いたミュージカル「DEAR BOYS」の続きを書くのをすっかり忘れていた。本牧のユニフォーム画像は10分くらいでちょちょいと作業したので滅茶苦茶適当だが、本牧東と解れば良し。
舞台版二作目となる本作の見所はやっぱり、当たり前だが本牧東。
ぶっちゃけてしまえば、ダンス、歌唱、演技、あらゆる面に於いて完全に本牧東が瑞穂を食ってる。
と、言うより保科唯人役、岡田亮輔のレベルが他を圧倒してると言う方が正しい。
劇中の哀川との1on1は負けてしまうが、負けた事を認識させないほど力強く繊細な演技をする。
それで結果的に劇中の決勝戦も、本牧キャプテン藤沢のブザービーターで逆転勝ちされてしまうのだから瑞穂にとっては酷な話だ。
それにしても岡田亮輔の表現力は凄い。
まぁ実力者揃いのミュージカルの中に在れば至極当たり前に要求される事なのだけれど、その当たり前の事が出来ているだけで、漫画原作の素人ミュージカル(ミュージカル及び舞台初体験者が多いと言う意味)の中ではあれほどまでに光ってしまう。
岡田の演技・歌唱は私に、ミュージカルと言うからには歌中での表現力が不可欠…と言う根本を思い出させてくれた。
と言う事は、だ。
やっぱりテニミュにしろ、RMBにしろ、エア・ギアにしろ、それらを学芸会レベルだと称す人間がいても致し方無いのだろう。
(まぁそれでも幾つか好きな要素があるから観劇・鑑賞するわけだが)
で、なんと今作でも何故か(主役を差し置いた)南 圭介演じる三浦蘭丸のソロがある。
何故だ…。私はこれがどうしても納得行かない。
主人公に歌唱力が無くてソロを預けられないと言うのなら、キャスティングの時点で間違っている事になる。
いくら二次元に似せようとしたって、外見上で完璧に同化するキャストなど居るはずもないのだから、総合的に見て実力のある人間を選んでくれた方が、個人的にはしっくりくる。
※別に池田竜治を批判しているわけではない。彼は彼で良い所もあるし、哀川だと言われて納得出来る部分はあるのだから。
だからと言って南に歌唱力があるかと言えば、(これは以前の記事でも書いたが)そんな事は無い。
保科にソロがあって、哀川には無く、三浦とマネージャーにはある、と言うのがどうも…。
(だがマネージャーの寺崎裕香には歌唱力と演技力が備わっているので何の文句も無い)
まぁいいや…終わった公演に幾ら文句を言ったって仕方が無い。
それよりも、だ。
本牧東が瑞穂を食っている様に感じてしまう理由には、もう一つ…湯澤幸一郎さんの存在がある。
今作では瑞穂の氷室先生が登場せず、本牧東の監督「飯島(通称:ソリコミ)」として湯澤さんが再び出演しているのだ。
岡田と湯澤さん。
このツートップが本牧東にいるから、余計に彼らが強く見えてしまうのだろう。
瑞穂の方は、三年生として鯨井と六本木が前作に続き出演しており、皮肉な事に、私は瑞穂のスタメンよりもこの鯨井とマネージャーの寺崎(の演技)の方が好きだったりする。
※別にボールの妖精だからと言うわけでは無い。
ここまで書いてて思ったのは、自分がこの舞台に至極無茶な要求をしていると言う事。
バスケが上手くて、歌が上手くて、演技が上手くて、それでいてキャラクターイメージに沿った役者なんてそうそう居る筈が無い。
保科唯人だって、私個人的には文句が無いだけで、原作の愛読者からしてみれば賛否両論ある事だろう。
それで思ったのは、前回と同じ内容になるが、ミュージカルという形態を捨ててしまえばいいのだ。
ストレートプレイにすれば、役者の負担も減るし、演技とバスケだけに集中出来る。
次回作があるかどうかは疑問だが、その時はもう少し力強い瑞穂が見たいと思う。