少し田舎にある歴史を感じさせるような学園。
そこの学園には個性豊な生徒がたくさんいる。
そう、一クラスに必ずいるような人種、優秀な人間、クラスの中心人物などなど・・・・・
そんな人種のほかにもたくさんの個性を持っている人種もこの学園にいる。
そんな学園を紹介しよう。
その名も、「霧雨学園」を。
※
~その生徒は、クラスの学級委員~
「えーっと、学級委員に当選しました、棚木です。みなさん、ありがとうございます」
クラスメイトから拍手を貰い、席に戻る。
現在、学級委員に当選し、クラスメイトにお礼を言ったところだ。
まぁ、他に立候補者がいなかったから当然なんだけどね。
僕は学級委員になるような器ではないと思うのだが・・・・・こればかりは仕方がない。
ちゃんとした理由があるのだ。
・・・・・ここでは言えないけど。
正直、どちらかというと学級委員なんてやりたくない。
そんな気持ちが顔に出ていたせいか、隣の人に声をかけられる。
「棚木(たなき)。当選したのに嬉しくないのか?」
えぇっと・・・・・この人は・・・・・・・・・・・。・・・・・あぁ、そうだ。
「いや、なんでもないよ。黒坂君」
必死に名前を思い出し、「いかにも名前覚えてますよ~」アピールをした。
名前を覚え切れていないのも当然、なにしろ入学してから1ヶ月も経ってない。
「おっ!!俺の名前覚えてくれてたか、サンキュ」
「それほどのことじゃないよ」
僕は謙遜(けんそん)気味に言う。
というより、今考えたら覚えていない方がおかしいくらいだ。
なんせ、この黒坂君は自己紹介のときに、「名前は黒坂鉄(くろさかてつ)。好きなものは女!!俺と付き合って欲しい女はすぐに来い!!付き合ってやる!!」とか言って、女子に国技館顔負けの量の物品を投げ飛ばされていた。
まぁ、国技館と違って座布団があるわけじゃないから、配られて早々の教科書とか投げれられてたっけな。
僕は女子達が教科書をある意味、正しい使い方をしていたと思っている。
そんな数日前のことを思い出し、黒坂君との会話を続行する。
「そういえば、黒坂君のところに女子は来たの?」
「やっぱり気になるか!!我が親友よ!!」
いつから親友になったのだろう。
疑問に思う事はあるのだが、その場の空気を壊しても仕方ないと思ったので、そのまま話を続ける。
「あんなこと言う変態に誰が近づくのかなぁ、って気になって」
「うん。とりあえず、前言撤回していいか?我が親友発言」
「どうぞどうぞ」
「なんか一瞬でお前との距離を遠く感じたんだが・・・・・」
「遠視?」
「え、今この一瞬で遠視になったとでも思ったの!?心の距離的な問題だよ!!」
「あ、よく聞こえなかったんだけど・・・・・もう一回!!」
「お前耳悪いよねぇ!?俺の遠視心配する前に自分の耳心配したら!?そしてそのノリのさく〇んぼはウザイ!!」
うん・・・・・よく分からないけど、息が合うってこういうことだと思う。
それにしても本題を聞けてない気がするので、もう一度聞いてみる。
「んで、付き合ってくれるって言う男の人は来たの?」
「あぁ、とりあえず〇KKOが来たかなぁ・・・・・って質問内容変わってるけど!?そして、あの人自信は女だと思ってるから!!」
「自分でボケてツッコミするんだ・・・・・まぁ、本当のところ、来たの?」
「ほとんどお前のせいで話がずれた気がするがな・・・・・まぁ、今のところ収穫0だ」
なんか予想通りだった。
これでもう、彼女いるとかだったら驚きだ・・・・・まぁ、ハンサムといえば、ハンサムなんだけど。
「・・・・・性格が残念すぎるよね」
「とりあえず、その哀れな目で見るのはやめようか」
「え?汚物を見る様な目だけど?」
「もっと嫌だった!!」
黒坂君はいじりがいがあるなぁ・・・・・
これも学級委員の仕事だったらいいのに、と心から思う。
「思うなよ!!」
「え、人の心読んできたの?・・・・・気持ち悪っ!!」
「うぜぇ!!果てしなくうぜぇよ!!」
「あ、違った。マインドリーディングツカエルンダースゴイネー」
「急に棒読み!?お前超能力馬鹿にしてるな!?」
「だって、超能力なんてあるわけないでしょ・・・・・ムムム」
「え!?どうやってそのシャーペン動かしてんの!?超能力じゃん!!」
手も触れずにシャーペンを動かしてみた。
案の定、黒坂君にはばれてないみたいだけど、フーッと息を出して動かしている。
「まぁ、そんな超常現象は放っといてさ。コンビニのおでんのどの具が好きか話し合おうよ」
「放っといていいの!?なにより超常現象について話したいんだけど!!」
「僕はちくわぶが好きかな」
「おでんの話きた!!そして、微妙なラインだな!!」
「あ、でもやっぱりピザまんかな」
「おでんじゃねぇし!!そして、あんまんと肉まん置いてけぼりのチョイス!!」
「文句ばっかりだなぁ・・・・・そういう黒坂君は何が好きなのさ」
「え?寒い冬にはやっぱり女でしょ」
「最悪の答えが返ってきた・・・・・!!なに、寒い冬に女子でも抱いとくか的な考え?」
「いや、食べるけど?」
「肉食だった!!それは、共食いだよ!!」
「いえ、こう見えて草食系男子なんで・・・・・」
「説得力なさすぎでしょ・・・・・多分、これを閲覧している人たち全員そう思ったよ」
「よく言われる」
「原因は明白だけどね」
黒坂君と話していると、チャイムが鳴った。
とりあえず、次の授業に向けての準備をした。
・・・・・次の授業は数学だ。