zeronote52~それなりに生きて、だいたいこんなもん~







いつも私のブログを読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます。
旅に出れば、その土地の景色を見る。
美味しいものを食べれば、その味の背景を知りたくなる。
最近の私は、どうやら「食べる」だけでは終われなくなってきました(^^)
今回のきっかけは、北海道に住む兄からの一本の連絡。
『知ってるか?元祖味噌カツのお店?』
……知りませんでした(笑)
名古屋に住んでいるのに、北海道の兄から名古屋の店を教えてもらう。
考えてみれば、これって結構おもしろい。
人は意外と、遠くのことには詳しいのに、自分の暮らしている街のことは知らなかったりします。
「いつでも行ける」
そう思っている場所ほど、実は行かない。
これ、結構ありますよね(^^)
そして兄から、もう一言。
『今度行って味の感想を教えてくれ!!』
……はい。
いくつになっても、兄弟のパワーバランスは変わりません。
兄の言うことは、まあまあ絶対です(ToT)
ということで、行ってきました。
向かったのは、名古屋・栄にある老舗。
「味処 叶」
昭和24年(1949年)創業。
味噌カツ丼の発祥の店として知られる、名古屋めしの歴史を語るうえで外せないお店です。
私は待つのが苦手なので、開店15分前に到着。
ところが……
すでに7~8人ほど並んでいました。
さすが名古屋めし。
しかも「発祥」となると、やはり強い。
無事に一巡目で入店できました。
店内は、いわゆる今どきの映える飲食店とは少し違います。
昔ながらの空気。
静かに仕事をする店主。
必要以上に語らない、その雰囲気さえも味の一部に感じます。
そして注文は、もちろん……
「元祖味噌カツ丼!」
隣では妻が、
いつもの「ハイオク満タン」(^^)
ビールです(笑)
運ばれてきた味噌カツ丼には、厚みのあるカツと味噌だれ。
これぞ名古屋。
見た瞬間に、白いご飯が欲しくなるビジュアルです。
ちなみに「味処 叶」の味噌カツ丼は、もともと割烹料理店のランチメニューとして考案されたもの。
天丼からヒントを得て、「醤油でできるなら味噌でもできるのでは?」という発想から生まれたといいます。
さらに面白いのが、「味噌カツ」という名前の誕生。
当時は「お味噌のカツ丼」と呼ばれていたものを、お客様が「味噌カツ丼」と略して注文した。
つまり、今では全国的に知られている「味噌カツ」という言葉も、最初から完成されたものではなかったんですね。
料理も、言葉も、人との関わりの中で育っていく。
そう考えると、ちょっと面白い。
さて、肝心の味ですが……
正直に言うと、
「なるほど。こういう味なんだ」
というのが第一印象。
味噌カツと聞くと、どうしても私は「矢場とん」のイメージが強い。
だからこそ、同じ「味噌カツ」という名前でも、食べてみると印象が違います。
ここは好みが分かれるところかもしれません。
でも、それでいいんですよね。
美味しいという感覚に、唯一の正解なんてありません。
甘いほうが好きな人もいる。
濃い味が好きな人もいる。
昔ながらの味に惹かれる人もいる。
新しい味にワクワクする人もいる。
食べ物って、結局その人の「記憶」と「好み」で評価が変わる。
だから、
「どっちが正解?」
ではなく、
「あなたは、どっちが好き?」
くらいでいい。
そして今回、私が一番面白いと思ったのは、味そのもの以上に、
「こんな歴史が、この街のすぐ近くにあったんだ」
という発見でした。
名古屋に住んでいても知らなかった。
それを北海道にいる兄が知っていた。
知らないことは、恥ずかしいことではありません。
むしろ、
「知らなかった」
と言える人ほど、次の発見ができます。
人生も、たぶん同じ。
知ったつもりになった瞬間から、世界は少しずつ小さくなる。
「まだ知らない」を楽しめるうちは、人生は案外、飽きません(^^)
今回は兄のおかげで、名古屋の身近な歴史をひとつ知ることができました。
そして帰ったら、兄に報告です。
「行ってきたぞ。」
……たぶん、それだけでは終わらないでしょう。
「で、味はどうだった?」
と聞かれるはず。
兄弟のパワーバランスは、今日も変わりません(笑)
ごちそうさまでした。
そして今回も、最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。
皆様も、今いる場所の「知らなかった」を、ぜひ一つ探してみてください。
近所の店でも、いつもの道でも、昔からある建物でもいい。
人生は、大きな出来事だけで豊かになるわけではありません。
小さな発見を「面白い」と思える心が、毎日を少しだけ豊かにしてくれる。
そして、あなたが今まで歩いてきた道にも、ちゃんと意味があります。
迷った日も、失敗した日も、立ち止まった日も。
それら全部が、今のあなたをつくっている。
だから、焦らなくて大丈夫。
人と比べなくても大丈夫。
あなたには、あなたにしかない時間の積み重ねがあります。
今日も自分らしく。
そして、今日もあなたらしく良い一日になりますように。
また次の「知らなかった」に出会ったら、ここでお会いしましょう(^^)