Civ4リプレイ -日はまた昇る-4
将軍は拡大路線に沿って、大陸東岸に第三都市・東京を建設した。これにより大陸中央は横一線日本領となったが、気を良くした将軍は、一時拡大路線を凍結し、内政の充実を図るべく、各都市の改善建造に国力をシフトさせた。軍部はオスマントルコ・エジプト両国が拡大路線を取っており、彼らに肥沃な土地を奪われる前に日本帝国も都市を建設すべきと奏上したが、将軍は取り合わず、拡大に致命的な影響を与えることとなった。
軍部の懸念どおり、帝国が内政に没頭しているうちに、両国はその版図を次々と広げた。将軍はこれを見てあわてて開拓団の編成を命じたが、すでにめぼしい土地は両国に抑えられ、残されたのは砂漠などやせ細った土地だけであった。軍部はそれでも牽制のための拡大を主張したが、将軍は利に適わない拡大は無駄に国力を疲弊させることになるとそれを却下し、再び内政に没頭していった。
しかし、内政偏重の政策は、拡大政策以外にも影響を与えていた。将軍がそれを思い知ったのは、エジプトからの使者が高圧的にユダヤ教への改宗を迫ってきたときであった。鉄器の開発は終了していたものの、斧兵の配備は遅々として進まず、軍備が極めて脆弱になっていた帝国にとって、その提案を拒否することはできなかった。この屈辱のせめてもの救いは、ユダヤ教も帝国発祥の宗教であることだけだった。この日より将軍は自らの寝所に肝を吊るし、毎日その苦味をかみしめながら、エジプトへの制裁の機会を虎視眈々と狙うようになったのである。
