ジパング第28巻
- かわぐち かいじ
- ジパング 28 (28)
そろそろお腹いっぱいになりつつあるジパングだが、どうにも新刊が出ているとなんとなく手をとってしまう。だが、ジパングは戦国自衛隊などのタイムスリップものよりかは、構成がしっかりとねられており、物語の背景にちゃんと訴えたいものが存在する点は評価できる。そういえばその昔、紺碧の艦隊を愛読していたのだが、あれも14巻(漫画版)くらいまではまぁ良かったのにそれ以降は、モンゴル高原でドイツ軍と日本軍が激突したりとなんともいえぬとんでも展開になって食傷気味になったことを思い出した。つか、新紺碧の艦隊とかいってまだ続いているのは驚愕である。
紺碧の艦隊はともかく、本巻ではついに完成した原爆がいつ使われるかといった展開になっている。サイパン島攻略に向けて洋上を航行する米国輸送艦隊に現場を積んだ戦艦で突入、これを一気に蒸発させ早期講和に持ち込もうとする草加と、原爆の使用をなんとしても阻止しようとする角松率いる護衛艦みらい。果たして原爆はつかわれるのか。そして日本の運命は。といったまぁ、面白い話になりつつある。
いささか惰性になりつつある本作であるが、この時代が好きな人にはまだまだ目が離せないのも事実であろう。