フルーツバスケット第23巻 | 着の身着のまま

フルーツバスケット第23巻

高屋 奈月
フルーツバスケット 23 (23)

 気づいてみれば23巻までいっていたフルーツバスケット。98年ごろから連載が始まったわけだが、この巻でようやく物語はフィナーレをむかえた。98年といえばかのWindows98が跳梁跋扈していた時代なわけだが、微妙な思い出とともに時の流れの速さを感じるものである。

 しかし、あらためてフルーツバスケットの歩みというかシナリオの流れを思い出そうと試みても10巻~20巻あたりの記憶がやけに薄い。書店で新刊が出てたら惰性で手には取っていたのだが、どうにもあまり真剣に読んでいなかったからか。個人的には5巻くらいまでの展開は結構好きなので良く覚えているのだが、だんだん物の怪憑きの謎という物語の確信へと話しが進むとどうにもある意味で起伏のない安定した展開に飽きたらしい。というか物の怪憑きの呪いもなんともぬるい結末であった。まぁ、呪いについていえは、あくまでこの物語で語りたいものの本質ではないのだろうから仕方がないっちゃ仕方がないんだが。

 とはいえ、最初から最後までフルバらしいほのぼのギャグが展開されていたのは良かった。何度も読み返したいというほどの作品ではなかったが、消して駄作というわけではないので暇があれば通して読んで見るのもいいかもしれない。まぁ、この作品については好き嫌いがはっきり分かれるだろうけども。