【新日本ファクトチェックセンター】
今回は、「過去に例を見ない巨額の減税法案の審議が山場を迎えている」ので、その話を。
「え? 巨額の減税法案?? 一体何処の国の話ですか?」
残念ながら、我が日本の石破政権の話では無論ない。米国の話である。
■最近の米国の動向
最近は当ブログでも日本の政局の話ばかりしており、米国関連の記事はだいぶご無沙汰、といった感じで。
TVなどのニュースでもそんな傾向に見受けられ、「最近の米国の動きはよく知らない」人も多いのではないだろうか。
なのでざっと概略を語ってみると。
まず、景気について。
米国の今の景気がどうなっているか、知っているだろうか?
「うーん。よく知りませんが、トランプが関税関連とかで暴れ回っていて、米国経済が滅茶苦茶になっている?」
ま、オールドメディア報道だけ見てるとそんな印象の人も多いのだろうな。
実は米国は、トランプ就任後の半年で【激変】と言って良いレベルで大きな転換点を迎えている。
米国株式市場は今年は一時下降気味だったものの、今では『S&P・ナスダック共に過去最高値更新』という状況になっている。
米国株式市場=S&P・ナスダック最高値更新、米ベトナム関税合意受け
2025/7/3 ロイター通信
6月の雇用統計も予想以上にかなり良い数字だったと言える。
「へぇ。なんか今の米国は意外なほど好景気なのですね」
正直、ワイも「トランプの経済&外交政策等のやり方は結構リスキーだな」と心配していたのだが、結果的には「今のところ予想以上に?わりと上手くいっている」状況と言えそうで。
米国は『トランプ関税関連』だけでも既に815億ドル(12兆円弱)の財源を拠出できており、こうした財源を元に、米国は史上空前の『巨額の減税法案』(One big beautiful bill)を通そうとしている。
■米国の史上空前の『巨額の減税法案』
「『史上空前』とはまた大きく出ましたね。流石にちょっと誇張が入っているのでは?」
最終的にどうなるかはまだ未確定だが、少なくともトランプが掲げた『One Big Beautiful Bill』は、『約4兆ドル(約600兆円)』という桁外れの減税規模を誇っている模様。
「約600兆円の減税法案!? なんだか天文学的な巨額の減税過ぎて、まるで異世界の話みたいですが」
もしこれが実現すれば『史上空前の巨額の減税法案』というフレーズは決して誇張でも何でもない。【異次元の減税法案】と断言できるレベルといえる。しかも、基本的には『大規模減税の恒久化』をベースにしており、「一時的な減税」ではない。
そしてこの法案は既に米国上院は僅差で可決しており、今は下院で審議中という状態。
トランプ氏の「大きくて美しい」減税・歳出法案、米上院が僅差で可決
2025/7/2 BBC NEWS
「なんというか、日本とは規模もスピードも桁違い段違いの【本気の税制改革】が、今の米国では議会で真面目に議論され、審議が進んでいるのですね」
うむ。
勿論、この法案にはメリットばかりではなくデメリットも少なからずあるのだろう。ある意味【壮大な社会実験】という側面がある点は否定できない。
しかし、これまでの「病んだ米国の深刻過ぎる病巣」に【本気でメスを入れて大手術】を敢行しようとするならば、これくらいの【大ナタ】が必要なのかもしれない。
そういう意味では、採決結果が今後の米国の、そして世界の動向を大きく左右しかねない、大注目の法案だと言える。「吉と出るか凶と出るか」も含めて。
ワイはトランプを全面支持している訳ではないが、これだけの【大ナタ】を本気で振り回せる政権・主要政党が実在する(選択肢が存在する?)、という点については、ある意味米国が羨ましく感じる部分も、正直ある。
「日本の与党(石破自民党)にせよ野党第一党(野田立民)にせよ他の党にせよ、今は規模もスピード感も矮小な自己保身Only&官僚ベッタリの超小物ばかりで、【選択肢がない(積極的に投票したい政党がない)】状況が今年はずっと続いているのが、何よりウンザリです」