【新日本ファクトチェックセンター】
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前回に引き続き、「石破茂が新代表になって、今後の政局はどうなる?」というあたりを、考察してみたい。



■勘違い男達?の超速手のひら返し! 超速ブレブレ朝令暮改!

世間では今、石破茂の解散表明に関する「超速手のひら返し!」が大きな話題となっている。

翔子「まあ、これは完全に『舌の根も乾かぬうちに…』としか言いようがなく、本件は立民等からも石破茂が批判されてるのは当然ですよね」


うむ。だが、今回「超速手のひら返し!」という秘奥義?を繰り出したのは、実は新首相の石破茂だけではなく、【前首相の岸田文雄も】、であったらしい。そんな情報が出ている。

真琴「それはどういう話でしょうか?」

まず、以下の記事を見てほしい。

岸田文雄が放送禁止用語で高市早苗を「猛口撃」!感情むき出しの敵意が「石破茂新総裁」を生んだ
2024年10月1日アサヒ芸能

 


>自民党・石破茂新総裁誕生の立役者となったのは、岸田文雄前総裁だった。自ら派閥を解散しておきながら、会長だった旧宏池会票を石破氏支持でまとめたからだ。

>岸田氏は高市氏について、放送禁止用語を使って「あの××××女」と感情をむき出しにしていたという。

>岸田氏は当初、旧宏池会議員に対して「党員票が多い候補に入れる」との指示を出していた。石破氏が党員票でトップになることを見越しての発言だった。ところが高市氏が党員票で石破氏を逆転しそうな情勢になると「高市氏以外で」と変更した。

>岸田氏がなりふり構わず高市氏を追い落とそうとする行動に出たのはなぜか。

>「両者は抜き差しならない関係になっていた」

>と宏池会関係者は証言する。


翔子「岸田文雄は当初、部下の国会議員達に対して「党員票が多かった候補に(決選投票では)入れろ」との指示を出していたにも関わらず、蓋を開けてみたら【党員票最多は高市早苗】であり、それが判明した途端に岸田は超速手のひら返しで【(党員票が多かった候補ではなく)高市氏以外で】とかブレブレの朝令暮改をした訳ですね」

そういうことになるな。

真琴「流石にみっともなさ過ぎるというか、岸田文雄は大嘘つきじゃないですか!」

まったくだ。

翔子「岸田文雄は何故、こんな酷い【超速手のひら返し】をしたのでしょうか?」



■推定される本件の経緯

状況証拠等から推定すると、以下のような経緯かと思われる。

岸田文雄は当初から個人的に「(安倍元首相の後継的立場の)高市早苗」を酷く敵視していた。
高市早苗が総裁になるのを全力で阻止したい、という個人的な好悪感情を何よりも最優先していた。

しかし、岸田文雄は表向きは「私はあくまで完全中立な立場から公平なアドバイスを~」みたいな「体裁」をずっと取り繕っていたので、「党員票が最多なのは間違いなく石破茂だろう」という予測を元に「党員票が(最も)多かった候補に(決選投票では)入れろ」という指示(実質、「石破茂に入れろ」という意図の命令)を出していた。

ところが、岸田の予想に反して、総裁選での【党員票最多は高市早苗】であった。
なのでそのままでは議員達は【決選投票では岸田の指示に従い高市早苗に投票】という流れになってしまう。

慌てた岸田は恥も外聞もなく【超速手のひら返し】を敢行し、【決選投票では高市氏以外に入れろ!】という私情丸出しの指示に180度豹変してしまった、と。

真琴「『高市氏以外で』って、決選投票では石破茂と高市早苗の二人しかいないんだから、「石破茂に入れろ」という【特定候補への投票指示】そのものですよね? 中立・公平の立場は一体何処に消えた?」

うむ。

翔子「なんか岸田文雄の器の小ささが全開の、サイテーな【超速手のひら返し】という感じですね」



■このアサ芸記事の信憑性は?

生姜教授「アサ芸なんぞの記事を信じるのか? どうせこんなのただの飛ばし記事(捏造記事)に決まっている!」


ま、もしこの情報を「報じているのがアサヒ芸能だけ」なのであれば、確かに「アサ芸の飛ばし記事かも?」という線も一応考慮すべきかもしれない。

しかし、この総裁選時の【岸田文雄による「決選投票では党員票が多かった人に」との意向】については、実は日経新聞なども既に報じている既知のニュースであり。


決選投票、首相「党員票多い候補」 麻生氏は「高市氏」
2024年9月27日 日経新聞

 

>岸田文雄首相(自民党総裁)は27日午後に投開票する党総裁選について「決選投票では党員・党友票が多かった人に」との意向を旧岸田派の議員に伝えたのが同日、分かった。総裁選は1回目の投票でいずれの候補も過半数を獲得できず決選投票になるのが確実となっている。


真琴「なるほど。少なくともこの点については、どうやら『アサ芸の飛ばし記事』ではなさそうですね!」

うむ。日経自身が記事で「同日、分かった」と断定表現をしている以上、これは「ただの伝聞(本当かどうかは知らんよ?)」みたいな「風の噂」レベルの曖昧記事ではない。

もし万が一、これが「完全な誤報」であれば、名誉毀損でメディアを訴える、とかになるレベルの話である。

それを(日経を含む)複数メディアが報じている以上、当面は「少なくともこの点については事実」と考えていいだろう。



■状況証拠から見て

そして、【1回目の投票】と【決戦投票】の結果については以下記事等にも載っている。

自民党新総裁に石破茂氏 1回目と決選投票の結果詳報
2024年9月27日 日経新聞

 

>岸田文雄首相(自民党総裁)は27日午前、党総裁選について「決選投票では党員・党友票が多かった人に」との意向を旧岸田派の議員に伝えた。

要点をまとめると以下。

【1回目の投票】
高市:<国会議員票>72、<党員票109>
石破:<国会議員票>46、<党員票108>


1回目


【決戦投票】
石破:<国会議員票>189、<都道府県連票26>
高市:<国会議員票>173、<都道府県連票21>


決戦投票

翔子「高市早苗は1回目の投票では国会議員票、党員票ともに石破茂より上で、合計では断トツの1位だったのですね」

うむ。特に1回目の国会議員票では石破茂の1.56倍以上と、圧倒的なリードが結果として出ていた。

真琴「なのに決選投票では国会議員票がガラっと180度激変して大逆転した、と」

もし、岸田が当初の「決選投票では党員・党友票が多かった人に」という指示を最後まで誠実に貫いていたら、果たしてこんな【大逆転】が起こっていただろうか?

翔子「その場合は、流石に今回の【大逆転】はまず起こり得なかった。各種の状況証拠から見て、冒頭のアサ芸の記事の通り、少なくとも岸田が「超速手のひら返し!」をして議員達に急遽、石破茂に投票させたのは事実、としか考えられません」

ワイも同感である。

真琴「結局、岸田文雄は最後まで、タテマエと本性(本音)が180度異なり、公平性皆無で平然と大嘘をつくサイテー野郎だった、と。そもそも岸田が『私の派閥(旧岸田派)は解散した』とか言ってたのも結局は実質、全くの大嘘だったようにしか見えませんが」

ま、普通のまともな人ならば、確かにそう理解するしかない案件だろうな。

翔子「これは『石破茂総裁』の選出の正当性にも疑問符がつきかねない案件ではないですか?」

ま、心理的な瑕疵、という面では確かにそうした要素も実際あり得るが、「選出過程において、法的に瑕疵があった」とまで言えるか?となると、ちょっと微妙やな。なんらかのルール・規約に抵触していたかは、まだ未確認である。


真琴「結局、【自民党の中で一番表裏が激しく不誠実且つ邪悪でサイテーな大嘘つきのトップは、旧安倍派とかではなくてやっぱりコイツら(岸田文雄ら)じゃん】という気がしますが…」

ま、少なくとも、コイツら(岸田文雄ら)が「私はあくまで清廉潔白で決して嘘をつかない誠実な行動を貫いてきたのに、不誠実な党内の一部議員達のせいで足を引っ張られ…」みたいな勘違いの上から目線で未だにアホみたいな自画自賛のドヤ顔&被害者ヅラをしてるのは「お前が言うな!」としか思えんね。


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