【新日本ファクトチェックセンター】
前回記事(その161)に引き続き都知事選2024等の考察を。
以前、当ブログの「その145」で「蓮舫の二重国籍問題についても近々、考察記事を書いてみる必要があるだろう」と予告していたが、他の重要ニュース等が多くて後回しになっていた。
今回は、その点の考察記事である。
■蓮舫の二重国籍問題
今も都知事選の最中であるが、蓮舫陣営や支持者からは「蓮舫の二重国籍問題などとっくに完全解決しており、疑惑だなんだと騒ぐ連中は明らかに不当な誹謗中傷だ!」みたいな盲目的な「アクロバット擁護」の主張も盛んに発信されている模様。
「やっぱりそれらは『アクロバット擁護』なのですか?」
うむ。
「蓮舫の二重国籍問題」では、深刻な複数の問題がまだまだ未解決・未説明のまま放置されており、徹底追及が必要である。
内容的には「蓮舫の経歴詐称問題」「蓮舫の数多ある虚偽発言」が深刻な疑惑・問題だと言えるだろう。
まずは以下記事を参照。
【蓮舫議員二重国籍疑惑】本当の問題はどこにあるのか
蓮舫氏のついた「6つの嘘」はまだ解決していない
2024.06.02 アゴラ 池田信夫
【何が問題なのか?】のポイント毎にわけてまとめると。
●蓮舫の長年(27年間)の違法行為(法律違反行為)
蓮舫は「国籍法上の国籍選択義務14条に違反していた」状態が30年近くも続いていた。
●蓮舫の経歴詐称(公職選挙法違反の行為)
蓮舫が2004年の選挙公報で「1985年、台湾籍から帰化」と経歴詐称した証拠が発覚している。これは公職選挙法違反(公訴時効は3年)であり、蓮舫も記者会見でその事実は認めている模様。
「蓮舫の経歴詐称疑惑? 小池百合子のケースとはどう違うのでしょうか?」
小池百合子の場合、法的には経歴詐称は一切成立していない(認定されていない)。ただ「疑惑?を訴える者が一部にいる」というだけ。リーガルには「白」という状態。
それに対して蓮舫の経歴詐称は、客観的証拠もあり2004年の選挙公報の「1985年、台湾籍から帰化」という記載が公職選挙法違反なのは実質確定している。
そういう意味では「疑惑」ですらなく「蓮舫は公職選挙法違反(経歴詐称)をしたのは確定」と言えるのではないか。
「二重国籍自体は公職選挙法違反には該当しないとしても、蓮舫の経歴詐称は公職選挙法違反に該当する、と?」
リーガルにはそういうことになるのだろうな。
ただ、「既に公訴時効(3年)を過ぎているのでこの件の経歴詐称で蓮舫が刑罰を受けることはもうないだろう」というだけ。
蓮舫の場合は「違法」自体はほぼ確定しているので、小池百合子の経歴詐称疑惑より蓮舫の経歴詐称の方が深刻、とすら言えるかもしれん。
●蓮舫の釈明が二転三転し、整合性の取れない故意の嘘?をつき続けている
①当初(2016年9月頭時点迄)の蓮舫の主張(ストーリー)
2016年に二重国籍疑惑が世間を騒がせた際、蓮舫は当初
「台湾籍は既に抜いている」「私は生まれたときから日本人です」
などと説明して、「二重国籍疑惑などデマだ!」と一蹴して、そうした指摘をする者を猛批判していた。
しかしこの蓮舫の説明は真っ赤な嘘だった。デマを騙っていたのはむしろ明らかに蓮舫の方だった。
そして実際にはこの時点ではまだ台湾籍が残っていた事実が後に判明し、大炎上することになる。
②2016年9月13日以降の蓮舫の主張(ストーリー)
2016年9月13日に蓮舫は記者会見を開き、自らの台湾籍が残っていた事実を認め発表。
蓮舫は「17歳で台湾籍を抜いたと思っていた」「昨年指摘をいただくまで、台湾籍を持っているとは考えたことも思ったこともなかった」という「あくまでもただの過失に過ぎない!」型のストーリーに路線変更し、強弁を(今も)し続けている。
しかし、これはどう見ても無理筋の嘘?であって。
>蓮舫氏は、先日の会見で「昨年指摘をいただくまで、台湾籍を持っているとは考えたことも思ったこともなかった」と答えています。
>しかし、これまで指摘されたとおり、1997年に発売された雑誌「CREA」のインタビュー記事の中で「自分の国籍は台湾」と発言し、週刊現代の1993年2月6日発行号では、「父は台湾で、私は、二重国籍なんです」と答え、 2010年8月の「飛越」という中国国内線の機内誌においても、「子供の時から日本で学んだが、ずっと台湾の中華民国国籍を保持している」 と述べているようです。
>これらの記事を見ていると、蓮舫氏が自らを二重国籍保持者と認識していたと考えて良いでしょうから、先日の会見でもまだ錯誤しているか嘘をついている可能性があります。
「18歳以降の時点でも、蓮舫は『自身が二重国籍保持者である』『自身がまだ台湾籍を持っている』等の趣旨の発言をインタビュー等で再三発言していますよね」
うむ。
この点は、ある意味同胞であり蓮舫支持者であり民進党員(当時)でもあった李小牧氏も、詳細に説明して蓮舫を手厳しく批判している。
蓮舫氏へ、同じ「元・中国人、現・日本人」としての忠言
2016年09月15日 Newsweek
https://www.newsweekjapan.jp/lee/2016/09/post-6.php
>このくだりを読んで、蓮舫氏がウソをついていると確信した。日本の国会議員である彼女が照会すれば半日もたたないうちに確認ができるはずだ。それどころか台湾の官報はネットで公開されているため、検索すれば10分で答えはわかる。それを下手なウソで時間稼ぎを図っていたのだ。
>なんのための時間稼ぎなのか? その答えは民進党代表選だろう。党員・サポーター・地方議員は葉書によって投票する。締め切りは12日必着だ。それまでの期間、のらりくらりと二重国籍を認めずにやりすごそうと考えたのではないか。果たして、締め切りの翌日となった13日に蓮舫氏は記者会見を開き、二重国籍の事実を認めたのだった。代表選では503ポイントと過半数を獲得して新代表に選出されたが、党員やサポーターが二重国籍問題についての結果を知らずに投票先を決めたことを忘れてはならない。重要情報が明らかにされない中での投票だったのだから、やはり代表辞任が筋だろう。
こうした「事実」を前にして、蓮舫の言う「台湾籍を持っているとは考えたことも思ったこともなかった!(キリッ」という弁明ストーリー?を本気で信じているようなアレな人は、さすがに日本国民にはほとんどいないのではなかろうか。
「つまり、蓮舫は今もまだこの点でウソをつき続けている、と」
客観的に見れば「そうとしか思えない」事案だろうな。
民進・蓮舫代表 二重国籍問題でウソを重ねて危機管理に失敗 来年は…
2016/12/27 産経新聞
●蓮舫が後に提示した国籍喪失許可書(2016年9月13日付)についても明らかに矛盾がある
この点についてはアゴラの調査・記事が詳しい。
【更新】蓮舫代表は国籍離脱について嘘をついている
2017.07.18 アゴラ
【更新】蓮舫代表はまだ台湾国籍を離脱していない
2016.10.30 アゴラ
蓮舫が後に(2017年に)提示した国籍喪失許可書では、「2016年9月13日に国籍喪失を認める」という形になっている。
「民進党の代表選の直前に台湾の国籍離脱が完了していた~、というストーリーに沿った物ですね」
ところが、台湾政府の公式ウェブサイト上では、これに反する事実が公式に記載されている。
>しかも台湾政府のウェブサイトには、12月17日まで「10月17日に内政部で審査が終わって外交部に送った」と書かれていたので、3ヶ月以上も遡及して国籍喪失を認めたことになる。この日付の遡及だけでも、公的記録を改竄したことは明らかだ。
つまり、2016年10月17日時点では、まだ台湾政府内の国籍喪失手続き(審査等)の最中だったことが台湾政府の公式記録に残っている訳だ。
なのに、何故「2016年9月13日に国籍喪失が完了した」という形の国籍喪失許可書が、後の2017年になって急に出てくるのか? 時系列が明らかにバグっている。明確に矛盾がある。
可能性としては大きくは以下の2パターンか。
①蓮舫が2017年に提示した国籍喪失許可書は偽物だった?
②蓮舫が台湾政府側の人間を買収?して、「民進党の代表選の直前に台湾の国籍離脱が完了していた~」というストーリーに合わせて国籍喪失日を改竄した?
「どちらが真実なのでしょうか?」
さてなぁ。
蓮舫の二重国籍問題ではそのへんが未だに謎で、全く未解明・未説明のまま今も残っている。
政治家としての蓮舫には当然、こうした点についての説明責任があるのではないだろうか?
>これは絶対絶命の二律背反だが、ただ一つ明らかなことがある:彼女(蓮舫)は嘘をついているということだ。
という池田信夫の指摘に、ワイも全面同意である。