【新日本ファクトチェックセンター】
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前回記事(その158)に引き続き都知事選2024等の考察を。



■小池都知事を刑事告発した小島敏郎の告発?に新情報は無し。むしろ…

さて、「小島敏郎が小池都知事を学歴詐称?で刑事告発するぞ!」という話。

今年の4月くらいには文春のスクープ?として報道・予告され、一部(アンチ小池)界隈?でだけは「これは凄い新情報だ!」「これはもう決定的な証拠だ!もう小池は都知事選に出馬なんてできる訳がない!」みたいに何故か大はしゃぎしていた話であり。

翔子「その後、実際には小池知事は普通に都知事選に出馬表明している訳で、その時点でその手のアンチの妄想ストーリー?なんて『完全に的外れ?』のような気もしますが」

うむ。

そして小島敏郎は6月18日に、小池都知事を刑事告発して記者会見を開いたのだが、そこでは予想外の展開が発生していて。


【必見動画】小池都知事を刑事告発した元側近の会見にカイロ大教授のエジプト人が凸「卒業してる」学歴詐称疑惑ガー、無事終わるw

 

>ところが、会見の質疑応答で、予想外の展開となった。「カイロ大の者ですが、卒業証明書は本物です」とエジプト人男性が色をなして、反論に出たのだ。この男性はカイロ大の名誉教授で、日本の大学でも教授を務める人物。カイロ大では小池氏の2年後輩に当たり、当時キャンパスでも見かけたことがあるという。


>カイロ大の副学部長も務め、卒業証書などの発行プロセスにも関与した経験があるとして、卒業証明書で小池氏の肩書が「Mr」と男性形で書かれていたことに「日本人や中国人は名前を見ただけでは男性か女性か分からない。(『Mr』は卒業証書に最初から記されている)フォーマットで、写真は後で貼る」。写真が貼ってあるにもかかわらず、女性形になっていなかった事情を明かした。


>カイロ大が不正を働いたとみられていることにも憤っている。名誉教授は「彼女が卒業証明書を持っている以上に何が必要なの?」と日本のメディアは不毛な議論に終始しているとした。


>小池氏はこの日夜、Xにキャスター時代や環境相時の流ちょうなアラビア語でのインタビュー動画を公開。「通訳なしで生放送を何度も行った」と振り返り、「アラビア語を本当にしゃべれる!?」との質問に「半世紀前の話ですからだいぶ忘れちゃいましたね」と余裕の笑みを浮かべてみせた。


真琴「あらら。小池アンチの言う『疑惑』とやらに対する反論は、既にだいぶ『説明できちゃった』ような気がしますが」

うむ。やはり「当事者」であるカイロ大学側の人間が「小池百合子の卒業」を公式に認めており、客観的な物的証拠(大学側が公式に認めた卒業証明書)も存在する以上、「これ以上に何の証拠が必要なの?」というこのカイロ大名誉教授の言い分は至極もっともである。



■「学歴詐称疑惑」についての一般論

一般論として「学歴詐称疑惑」というのは「大学側に問い合わせ、大学側から在籍や卒業についての正式回答があったらそれで完全に決着がつく」タイプの案件である。


通常「問い合わせ回答で大学側が在籍や卒業を否定した」というケースでのみ、初めて学歴詐称が認定される。有名人で学歴詐称でアウトとなったケースはほぼ全てこれである。

逆に「問い合わせ回答で大学側が在籍や卒業を公式に認めた」ケースでは、それで学歴詐称問題は通常終息する。それだけ、法的には「決定的な証拠」だということ。


そして小池百合子の場合は完全に「後者のケース」な訳で。

ワイが知る限り、「後者のケース」で学歴詐称関連の容疑で刑事告発等されて、最終的に有罪になった(アウトになった)ケースなどただの1件も知らない。そんな珍事件?など一切聞いたこともない。

翔子「そりゃそうですよね」

つまり、「問い合わせ回答で大学側が小池百合子の卒業を公式に認めている」という決定的な証拠が存在する「今の状況」が覆らない限り、いくらアンチが刑事告発して必死に大騒ぎしようが、ほぼ100%不発に終わるのは自明である。

今回も有罪判決どころか起訴すら「まずない」と言っていいのではないだろうか。


そして小島敏郎の記者会見などでも、この「問い合わせ回答で大学側が小池百合子の卒業を公式に認めている」という状況を覆すような「決定的な新証拠」など一切何も示されていない。

今回も、ただの「元側近の証言?」レベルのショボい根拠?だけである。

むしろ記者会見で出てきたカイロ大の名誉教授の新たな証言により、ますます小池百合子側の主張の信憑性が高まったと言えるのではないか。

生姜教授「何を言うか!人は口先だけでならいくらでも嘘をつける!どうせこのカイロ大名誉教授とやらも、小池百合子に金を貰って嘘の証言をしたに決まっている!」

ふぅ。根拠もなしに願望だけで断定するのは典型的な情弱仕草である。

そして、「人は口先だけでならいくらでも嘘をつける!」というのは小島敏郎などの「疑惑主張側?」にも全く同じことが言える訳で。

「どうせこの小島敏郎とやらも、極左や共産党や文春に金を貰って嘘の証言をしたに決まっている!」という主張だって、当然ながら全く同様に考えられる訳であって。

つまり、「ただの第三者の証言?だけ」では「大学側が小池百合子の卒業を公式に認めている」という決定的な証拠の前ではほぼ無力。

真琴「草津町の件だって、自称被害者の嘘の証言をマスコミなどが盲目的に信じて海外メディアまで巻き込んで一時は異常なほどに大騒ぎしたけど、『結局全部、新井祥子の嘘の証言でした』ってオチでしたしね」



■4年前の小池知事に対する刑事告発も不発に終わっている

そしてもう一つ根拠を。

「小池知事が学歴詐称の疑いで刑事告発された」のは今回が初ではなく、実は2020年6月にも同じような刑事告発が行われている。つまり今回は2回目の模様。

小池都知事の告発状郵送 学歴詐称疑いで
2020年6月9日 日刊スポーツ

 

 

真琴「今回と同様、この時も何故か?2020都知事選の直前の6月に刑事告発してるんですねぇ。何故、『自称正義の告発者?』はいつもいつも選挙前に『だけ』蠢き出すのでしょうか?」

 

さてなぁ。
 

尚、1回目の件の続報のニュースは見当たらないが、その刑事告発の結果がもし「起訴や有罪」になっていたら間違いなく大ニュースとして報じられていたのは確実である。

そうなっていないまま既に4年も経過している以上、その2020年の刑事告発が不発=「不起訴or門前払い」の結果にしかならなかったのは間違いないと推定される。

翔子「やっぱり【そもそも大学側が一貫してはっきり公式に卒業を認めている】のに【学歴詐称で刑事告発】なんて超無理筋の話で、起訴とかされる訳はないですよ」

まあそうだろうな。

そして根本的な状況が4年前から何も変わっていない以上、今回も同じ結果(刑事告発は不発)になると考えるのが賢明であろう。

 

ちなみに、アンチがバイブルとして崇めている?らしい『女帝 小池百合子』という本は、2020都知事選の前、2020年5月に出版されている。上記の2020年の刑事告発の前でもある。

 

だが、実はこの本は、その更に2年前に文春で報じた記事を焼き直してまとめただけ?のリサイクルネタ?の本だと言われている。

 

つまりはそもそももう6年も前の古いネタを、選挙前になる度(4年おき)に、さも「これは凄い新情報が出てきた!」かの如くアンチが毎回騒ぎ、毎回不発に終わって選挙が終わると誰も見向きもしなくなる。そんな展開を繰り返しているような感じで。

 

たとえば「自称、小池百合子の元同居人?」の証言、なども、この頃の報道(本の内容)から実質何も新しい情報・新証拠などはないのに、今年になっても、さも「元同居人が実名告発!これは決定的な新証言が出てきた!」みたいにリサイクルネタ?を使い回してアンチが繰り返し(悪しき政治的意図をもって?)選挙前になると騒いでいるのが実情だと思われる。

 

 

 

もっと言えば、「小池百合子が実はカイロ大学を卒業していないのでは?」という学歴疑惑は、実はもう何十年も前からある「古典的な都市伝説?」みたいな話であり。

小池百合子が選挙に出る度に毎度ボヤのように炎上しかけてすぐ鎮火する、というのを何度も繰り返す「長年の風物詩」だったと言ってもいい。

少なくとも1992年の参院選の時点では既にそうした疑惑が巷で話題になっており、大手メディア各社がその頃から何度もカイロ大学側に繰り返しその件の問い合わせを実施し、カイロ大学はその頃から何十年も一貫して「小池百合子はカイロ大学を卒業している」と公式に回答し続けている事実が判明している。


冷静に時系列を追えばすぐに判る話だが、「小池百合子はカイロ大学を卒業している」という【卒業認定】は、エジプト側(カイロ大学側)は以前からずっと一貫してその姿勢なのであり、決して「2020年の小島敏郎提案の依頼が起因でそのように変化した」訳ではない。

真琴「確かにそうですね」

 

つまり百歩譲って「小池百合子が過去にカイロ大学を買収して卒業認定を捏造した」というようなことがもしあったとしても、それは何十年も前の時点の話であって、ほんの数年前から小池知事陣営に一時的に入っただけの小島敏郎が、その何十年も前の時の決定的証拠を持っている、とは到底思えない訳で。



そういう意味では、今回の小島敏郎の刑事告発は「全く切り札ではないブタ?」に過ぎず、三流ギャンブラーがブラフ・ハッタリで小池知事の出馬を止めようとして虚勢を張ったものの失敗した、というだけのショボい結果にしかならないような雰囲気は既に濃密に漂っている。

まあ、十中八九、そうなるのではないだろうか。

翔子「あらら。小島敏郎による刑事告発は、蓮舫支持の極左・立憲共産党の最後の希望の星?だったのに~?」

真琴「小島敏郎がここから大逆転する方法はないんですか?」

もし万が一、「小池知事側の決定的な証拠」を覆すような「逆サイドの決定的な(物的)証拠」が本当に出てくれば、状況は変わるかもしれん。

が、今のところ小島敏郎の供述等の中にそんなレベルの「決定的な証拠」は皆無であり、今のままなら「不発」は必至、のような気はするな。