【新日本ファクトチェックセンター】
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今回は日本を蝕む深刻な病巣、マスコミの狂った偏向報道について考察してみたい。



■立憲・亀井候補の公職選挙法違反疑惑に対して

まず、以下の記事を見てほしい。

テレ朝「立憲・亀井陣営が力を入れたのが有権者への戸別訪問。一軒一軒、有権者の家を訪問」→ “公選法違反”と指摘 → こっそり書き換え炎上…
2024/4/30 ShareNewsJapan

 


翔子「これ、どういう話なんです?」

マスコミ(テレビ朝日)が、先日の衆院補選での立憲民主党・亀井候補の「有権者への戸別訪問」を【美談】として記事で報告。

→ネット民から「選挙での戸別訪問は公職選挙法違反」という指摘を受けた途端、正式な記事訂正の手続きを一切踏まずにテレ朝は裏でこっそり記事内容を【大幅改竄】して全力で立憲民主党を必死に擁護(公選法違反疑惑を必死に隠蔽して闇に葬る)?、という話。


テレビ朝日「有権者への戸別訪問(個別訪問)で立憲民主党が大躍進、自民惨敗」と報道。マスコミが応援したい政党の公職選挙法違反は問題にせず美談に。メディアが報道の有無を選択し問題にするかしないか決めている現状のジャーナリズムに一部で批判的な声。

 



「個別訪問」最悪禁固刑まである重めの違反選挙、組織ぐるみの犯罪を新聞記者がスッパ抜き、しかし圧力があったのか文言削除、汚い!

 



しかもテレ朝の記事は裏でこっそり「2回」も書き直されている。さすがにテレ朝は必死過ぎだろう。
なる氏(暇空茜氏の相棒)のポストを引用すると。

【Ver1】(当初の記事の文言)
力を入れたのが、有権者への戸別訪問だった
一軒一軒有権者の家を訪問

【Ver2】
力を入れたのが、企業や団体へのローラー作戦だった

【Ver3】
力を入れたのが、業界団体へのローラー作戦だった


真琴「酷い話ですねぇ。朝日(新聞)の狂った偏向報道はいつものことですが」

【有権者への戸別訪問】が、何故か【業界団体へのローラー作戦】という全く別物のストーリーに大幅に歴史改変・歴史修正されている模様?

そもそもローラー作戦って何やねん?

翔子「地球ローラー作戦?」

真琴「バイク乗り魂を見せてやる!」


本件は魚拓も残っており、この【テレ朝の記事改竄事件】はガッツリ裏が取れている(事実の)話である。

自民王国「島根1区」で惨敗…取材で見えた「静かなる怒り」

 


>この結果の背景には、「投票率を上げさせまい」とする自民党の作戦があったのだと立憲幹部は話す。
>街宣車や駅前での演説など不特定多数に向けた選挙活動を減らし、選挙ムードを作らないことで、無党派層の投票率を下げ、持ち前の組織票で勝ち切るという戦術だという。
>野党側にはこの「大分作戦」が島根1区でも行われているという警戒感があった。

>そうした中で力を入れたのが、有権者への戸別訪問だった。これまでの街宣車での演説中心の戦い方を変更し、一軒一軒有権者の家を訪問。



■本件は一体何が問題なのか?

生姜教授「公職選挙法違反の疑惑というだけなら、これまで他党でもあっただろう。本件をことさら問題視すべきではない!」


当ブログで本件を【深刻な病巣】と指摘したのは、そういう論点ではないのだ。

真に深刻な問題は、【日本のマスコミの報道の異常な迄の不公平さ、アンフェア】という点である。


確かに、他党でも公選法違反の疑惑やマイナスイメージのスキャンダルなどは少なからず発生しており、それらの大半はテレビや新聞などのオールドメディアで概ね盛んに報道・批判され、謝罪や釈明、辞任などに追い込まれたりしている。

具体例を挙げると。

今回の衆院補選の公選法違反疑惑で言えば、たとえば「つばさの党」による選挙妨害などは、公選法違反疑惑としてオールドメディアでもさんざん報道され、批判されている(党名を伏せられるケースはあれど)。


自民党の松島みどり法相の「うちわ」問題なども、公選法違反疑惑としてマスコミに大々的に報道されまくり、松島氏はその件でマスコミや野党らに猛烈な突き上げを喰らい釈明に追われ、松島氏は結局辞任に追い込まれている。

維新の会の前川議員の公選法違反(事前運動)疑惑の件なども、オールドメディアらがさんざん取り上げて大問題になり、結局罰金30万円の有罪判決になり、前川議員は議員辞職に追い込まれている。

維新の前川衆院議員、二審も有罪 公職選挙法違反の罪で大阪高裁

 


上記の通り、確かに自民党や維新の会でも過去に「公職選挙法違反の疑惑」はあった。

そして自民党や維新の会のそうした疑惑は、テレ朝などでも(大はしゃぎで?)さんざんに報道・批判され、結果、辞任などにガッツリ追い込まれていることがわかる。


一方で、「立憲民主党の候補や議員による公選法違反疑惑」はどうだろうか?

立憲・亀井候補の「有権者への戸別訪問」の疑惑。これが事実であれば「紛うことなき悪質な公選法違反」であるように思われる。

立憲・亀井候補の疑惑は本来、議員辞職に追い込まれた維新・前川議員の「事前運動」の件や、自民・松島氏の「うちわ」問題と比べても全く遜色ないレベルの「ヤバい公選法違反」の深刻な疑惑ではないだろうか。

「ジャーナリズムのあるべき姿」から言えば当然、マスメディアは本件「立憲・亀井候補の公選法違反疑惑」を大々的に報じ、立憲側がきちんと説明(or責任とって辞職)するまで徹底追及すべき局面なのは自明であろう。それが「本来のジャーナリスト」の仕事である。

翔子「少なくとも、もしこれが自民や維新の候補の疑惑だったら、左派系マスメディアの多くはこれまでの案件と同様、そうした批判的な疑惑追及の報道になっていたのでしょうね」

うむ。

ところが今回、左派系マスメディアは現実には上記「ジャーナリズムのあるべき姿」とは「全く逆・正反対」の動きをしている模様で。

冒頭の記事にもあるように、テレ朝は「批判的な報道」どころか、当初は有権者への戸別訪問を【美談】として取り上げ立憲・亀井陣営を美化絶賛。

そしてネット民に公選法違反を指摘されるとテレ朝は「立憲・亀井候補の公選法違反疑惑を批判・追及」するのではなく、むしろ真逆のベクトルに突っ走り、その記事をこっそり大幅改竄し、「有権者への戸別訪問」など「最初から存在しなかった!」かの如くこっそり裏で歴史修正し、亀井候補の疑惑を必死に隠蔽して本件を闇に葬ろうと画策?

ネットでは既に本件は炎上?しており、上記点を指摘するネット記事は既に多数出ている。

つまりマスコミ側がこの件を知らない訳はないのだが、他のオールドメディアもテレ朝と同様、立憲・亀井候補の公選法違反疑惑については「見なかったことにして一切無視・言及すら一切しない」というスタンスのように今のところは見える。

日本で悪名高い、いわゆる「報道しない自由」という奴だろう。

真琴「何故、そんなおかしなことになっているのでしょうか?」

うむ。その酷いダブスタの理由は何か?

今回の公選法違反疑惑の対象が、(テレ朝らオールドメディアの大半が敵視?する)自民や維新の候補ではなく、(ズブズブのお仲間?である)「立憲民主党の候補」だったから。それ以外に本ダブスタで該当する理由は特に見当たらない。


生姜教授「何を大袈裟な!有権者への戸別訪問が事実だったとしても、悪意のないただのうっかりミスだろう!そんなのはことさら取り上げるほどでもない些細な問題だからメディアは報道しないだけだ!」

有権者への戸別訪問という「典型的な公選法違反」が「些細な問題?」。

百歩譲ってもしそんな言い訳が通じるなら、前述の自民・松島氏の「うちわ問題」だって、維新・前川議員の「事前運動」だって、間違いなく「悪意のないただのうっかりミス」「ことさら取り上げるほどでもない些細な問題」でしかないだろう。

これまでそんな「些細な問題」で大はしゃぎで大騒ぎし、執拗に繰り返し報道で取り上げて自民や維新の議員を辞職や辞任に迄追い込んだテレ朝らオールドメディアや左翼野党議員は【酷く不見識で大馬鹿だ!】と言いたいのかね?


そもそも、もし本当に本件が「些細な問題」だというなら、テレ朝は本件で

>力を入れたのが、有権者への戸別訪問だった
>一軒一軒有権者の家を訪問

という当初の文言のまま堂々と報道継続すればよく、わざわざ大慌てでサイレント記事書き換え・大幅改竄する必要などなかったはず。

それなのに何故テレ朝は本件で慌ててこっそり記事内容の書き換え・大幅改竄を行ったのか?
それもテレ朝は本件で慌てて2回も【こっそり書き換え(記事改竄)】を実施している。なりふり構わぬ無様な仕草。

慌てて2回もこっそり記事改竄、という時点で本件で「テレ朝がかなり必死」だったのは自明であるし、それは「本件は些細な問題などではなくかなりヤバい問題だ」と彼ら自身も認識していた、ということの証左でもあろう。


翔子「結局、真の病巣は【どの党のスキャンダルか?】だけでマスコミらの報道姿勢が180度豹変してしまう党派性全開のダブスタ、アンフェアな偏向報道姿勢なのですよね」

うむ。「椿事件」の頃からテレ朝らオールドメディアは何の反省も進歩も改善もしていないのではないだろうか。

ワイは岸田政権はあまり支持していないし、自民党批判もまっとうな報道であればそれ自体が悪いとは言わないが、「第四の権力」による「おかしな党派性全開のダブスタ、著しくアンフェアな偏向報道姿勢」により悪意の世論誘導がなされ、国民が騙されて洗脳されていくような悪質なメディア報道については、さすがに黙ってはいられない。それこそが「民主主義の危機」である。


■もう一つ別の疑惑

この大元のテレ朝記事(「静かなる怒り~」の記事)については、もう一つ気になる疑惑の点がある。具体的には以下の箇所。


>この結果の背景には、「投票率を上げさせまい」とする自民党の作戦があったのだと立憲幹部は話す。
>街宣車や駅前での演説など不特定多数に向けた選挙活動を減らし、選挙ムードを作らないことで、無党派層の投票率を下げ、持ち前の組織票で勝ち切るという戦術だという。
>野党側にはこの「大分作戦」が島根1区でも行われているという警戒感があった。

真琴「『大分作戦』って一体何の話ですか?」

うむ。ワイも今回初めて聞いた、全く耳慣れない単語で。

どうやら、2023年4月に行われた参議院大分選挙区の補欠選挙で自民党が採用した選挙戦術のことをこのテレ朝記事では『大分作戦』と呼んでいる模様。

その内容は

>街宣車や駅前での演説など不特定多数に向けた選挙活動を減らし、選挙ムードを作らないことで、無党派層の投票率を下げ、持ち前の組織票で勝ち切るという戦術

ということらしいのだが。

はっきり言うが、この『大分作戦』なる作り話?のエピソードは、事実と全く正反対の大嘘・デマの可能性が濃厚である。

2023年参院大分選挙区補欠選挙での自民党の選挙活動は、「不特定多数に向けた選挙活動を減らし、選挙ムードを作らない」どころか、むしろ実際には正反対で、自民党はこの選挙の為に大物議員を続々と演説に投入し、岸田総理も2度大分入りしたほど。自民党の「党を挙げた総力戦」で差し切った選挙だった。

以下の当時のテレビ大分の記事などでもその点が明確に報道されている。


【記者解説】大激戦となった参議院大分選挙区の補欠選挙 勝因は?投票率は?
2023年04月24日 テレビ大分

 

>与党側は議席の奪還を、野党側は議席の死守に向けてまさに党を挙げた総力戦となりました。当選した白坂さんは東京を生活の拠点としていて県内での知名度不足が課題でした。その点をカバーするため岸田総理が2度、大分入りしたほかいわゆる大物議員も続々と来県しました。陣営も当初は出遅れを認めていましたが党を挙げての訴えで僅差ながら差し切った形です」


翔子「当時のテレビ大分記事が正しいなら、このテレ朝記事の『大分作戦』って現実と正反対の大嘘エピソードじゃないですか?」

当然そうなるよな。

で、「どちらが正しいのか?」の検証の為、ネット検索で『大分作戦』でググってみたが、テレ朝記事で書かれているような「選挙活動を減らし、選挙ムードを作らない」旨の内容は(このテレ朝記事自身を除いては)ほぼ一切ヒットしなかった。これは「自民党 大分作戦」などでググっても同様である。

皆もググって真実を確かめて見てほしい。

真琴「つまり『大分作戦』なる単語はこれまで世の中で使う者はほぼ存在せず、該当の選挙から1年以上経った今になって、今回のテレ朝記事で実質初めて言及された造語だと?」

概ねそんな感じやな。いずれにせよこのテレ朝記事は「だいぶ不適切(大嘘?)」な内容だと思える。


そして本件には強烈なデジャブ(既視感)を感じる訳で。

具体的には、いわゆる「アサヒる問題」

2007年の朝日新聞に掲載された、石原壮一郎の

【『アタシ、もうアベしちゃおうかな』という言葉があちこちで聞こえる。】

という幻聴?による流行語捏造工作?の案件と非常に良く似た臭いがする訳だ。

翔子「そもそも、テレ朝?立憲民主党?は何故今回、『大分作戦』なる『現実と正反対のエピソード?』をぶち込んで来たのでしょうか?」

だいぶ馬鹿馬鹿しい話ではあるが、詳しい理由は不明。だが一つの仮説を挙げるならば。

これまで立憲民主党や彼らと仲の良いマスコミらは、自民党候補などが選挙で当選した際、低投票率のケースであれば「低投票率」という点で正当性に疑義を呈し批判(イチャモン?)するのがセオリーだった。

「今回はあまりにも投票率が低過ぎる!自民候補に投票した有権者は全体の僅かX%に過ぎず、民意が自民党を支持したとは到底言えない!」みたいな感じで。

真琴「あるある」

そして今回、立憲・亀井候補が当選(今のところは)した島根1区の衆院補選は、投票率が著しく低く、なんと「過去最低(史上最低)」を記録している。

翔子「あらら、過去最低(史上最低)とはある意味凄いですね」

これはまさしくブーメランで、当選した立憲・亀井候補は「過去最低の低投票率」という点で正当性に疑義を呈し批判されかねない事態と言える。

なので、今回の島根1区が「過去最低の低投票率」であった責任・理由を「自民党の姑息な戦術のせい!(とにかく悪いのは全て自民党!)」として責任転嫁する為に、立憲とテレ朝がグルになって『大分作戦』なる造語・事実に反するエピソードを今回無理矢理でっち上げた?

そんな仮説。

真琴「なるほど。確かにその仮説であれば、説明はつきますね」

だいぶ長文になってしまったので、一旦ここまで。後編に続く予定。