【新日本ファクトチェックセンター】
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今回は東京15区補選関連についてざっと触れたい。



■問題点噴出の東京15区補選

翔子「センター長が日本のこんなローカル選挙を取り上げるなんて、珍しいですね」

うむ。ローカル選挙について毎回いちいち言及してたらキリがないし、日本の細かい政局自体にはワイはそこまで関心はないので、当ブログではそういうのはこれまで概ねスルーだった感じで。

しかし今回の東京15区補選は色々と問題点が噴出しており、テーマ的にもちょっと無視できないと思われる部分があって。触れたいテーマは主に2つ。1つめは選挙妨害関連である。



■【つばさの党】よ、アカンだろそれは

東京15区補選注目の「選挙妨害」に苦しんだ安倍氏 ヤジ排除は「表現の自由侵害」判決も

 


>「政策を訴えるのではなく、とにかく候補者の演説を大音量で妨害、威嚇、恫喝(どうかつ)する行為が続いている。演説を聞く有権者の権利を奪うことになる。首相の演説でもこんなことがあってはならない」
>国民民主党の田中健衆院議員は22日の衆院予算委員会で、衆院東京15区で妨害行為が問題となっているとして、こう訴えた

>近年選挙活動に対する妨害活動は過激化する傾向にある。

>「相手を誹謗(ひぼう)中傷しても何も生まれない。こんな人たちに私たちは負けるわけにはいかない。都政を任せるわけにはいかない」と声を張った。

>この安倍氏の演説は「異論に不寛容で批判を敵視する姿勢」(朝日新聞)などと報じられた。


真琴「東京15区補選で、最近は選挙演説の妨害が酷くて深刻な問題になっているのですね」

うむ。

マスコミ記事では党名が伏せられているケースが多いが、大問題となっている妨害行為を行っているのは【つばさの党】の連中である。
そのせいで今の東京15区では普通のまともな選挙演説が実施困難な状況になっており、最近は他陣営は【つばさの党】に邪魔されないよう、事前告知なしのゲリラ街宣のみ、みたいなケースが激増している模様。

はっきり言って「異常事態」そのものであり、深刻な民主主義の危機と言っていい事態と言える。


翔子「何でそんな異常事態になっているんです?」

一番の理由は、某事件&狂った判決&偏ったマスコミ報道(朝日新聞ら)を原因として、演説妨害・選挙妨害に対して警察が対応することが近年は顕著に難しくなっている、という今の環境にある。

以下記事でもそのへんを解説している。

演説妨害・選挙妨害に対応しなくなった警察組織…「大動画時代」にふさわしい法改正が必要か


>多くの人が指摘をしている通り、警察が選挙妨害に対してほとんど何も対応をしてくれなくなったのは、札幌における事件がきっかけだと思います。

>ヤジによる演説妨害を警察が排除したところ、これが妨害側の「表現の自由」を侵害したとして警察側が地裁で敗訴。演説妨害に対応した警察に賠償命令が下される展開に。

>これ以来、迷惑行為に対する警察の対応は本当に慎重になってしまいました。



■「選挙に関する集会や演説などを妨害する」のは犯罪だと、公職選挙法に明記されているのだが

そもそも「選挙に関する集会や演説などを妨害する」のは犯罪である。

選挙演説というのは、あくまで『「選挙で立候補している候補者や政党、その盟友」らの主張や政策等を、有権者が聞く機会』な訳で。

政治に関心のある賢明な有権者は、「選挙で誰に(何処の党に)投票するか?」を選択する為に、様々な候補や政党の選挙演説を聞いて、比較したり考えたりする。貴重な機会。

そういう意味で、選挙演説は「候補者や政治家側の権利」であると同時に「有権者の(聞く)権利」でもある。その権利は重要であり尊重しなければならないのは民主主義の基本中の基本。

だからこそ、「選挙演説を妨害してはいけない」という点は法令でもわざわざ定められている訳で。
別につい最近そうなった訳ではなく、それはかなり以前から公職選挙法に明記されている「当然の法理」である


例えば民主党政権時代の2011年にも、当時政権与党であった民主党(蓮舫ら)の街宣で、「ただ民主党を批判するプラカードを掲げただけ?」で警察に強制排除される国民(市民?)の姿が、以下の動画にもはっきりと映っている。

2011.12.19 新橋駅前 民主党街宣【反民主党プラカを持ってると隔離?】

 


真琴「民主党政権時代も、選挙妨害は些細なものでも当然のように警察に強制排除されていた、という事実・証拠があるのですね」

うむ。
ところが、安倍政権時代の2017年、「誹謗中傷の大声ヤジ」を飛ばす演説妨害の連中を同じように警察が排除したところ、朝日新聞などの極左メディアらが一転豹変して悪意のイチャモン全開?、警察の対応を猛批判。

翔子「酷いダブスタ報道ですねぇ!」

こうした狂ったマスコミの醜悪なダブスタ報道やそれに引きずられた?2022年3月の狂った札幌地裁判決のせいで、警察が選挙演説の取り締まりでまともに機能できなくなり、これ以降選挙演説の妨害は半ば「無法地帯」と化していった。

その札幌地裁判決の4ヶ月後、2022年7月に奈良市でテロリストの凶弾により安倍元首相が暗殺されて非業の死を遂げたのも、参院選の応援演説中の出来事であった。

真琴「日本でテロリストによるこんな暗殺事件が起きるなんて、凄くショックでした」

その翌年、2023年4月に岸田首相が和歌山市でやはりテロリスト(爆弾犯)による殺人未遂の襲撃を受けた事件も、衆院補選の応援に岸田首相が駆けつけた際の出来事であった。

翔子「2022年3月の狂った札幌地裁判決のせいで、以降、警察が完全に萎縮しちゃって選挙演説時の治安維持に大きな支障を来していたのは明らかですね」

そうした経緯があった上で、今、東京15区補選がこんな動物園みたいな混沌とした無秩序状態に陥っている訳だ。

ワイは別に安倍元首相を全面支持はしていないし、安倍さんを批判するな、とも言わん。
しかし、安倍さんを「殺されて当然の極悪人」などとは微塵も思わないし、山上徹也というテロリストによる暗殺行為を「正義」「必要だった」などとは微塵も思わない。

なので本件関連の極左連中の酷いダブスタについては1ミリも支持していない。



■米国の治安悪化と根っこは同じ

この「警察の萎縮」というのは、米国の治安悪化と根っこは共通する部分がある。

「米国 万引き天国」などのワード検索しただけでもそうした記事や動画は多数ヒットする。サンフランシスコなどを筆頭に、米国の名だたる都市が極めて深刻な治安悪化に見舞われている。


去年の被害額は「14兆円」アメリカで急増する集団万引き 防犯カメラには堂々と盗んでいく様子も
TBS NEWS DIG

 


真琴「何故、米国の治安がこんなに悪化しているのですか?」

理由は幾つかあるが、理由の一つは「ディファンド・ザ・ポリス(警察予算を打ち切れ)」運動など「万引き等の犯罪者よりも警察をひたすら悪者視する一部の極左運動」にあるのは間違いない。

こうした運動や風潮・一部の法改正等により警察官の実力行使が厳しく制限され、真面目に犯罪者を取り締まる警官が「暴力警官」などと批判され極左団体などに訴えられる一方、目の前で窃盗行為があっても見なかったことにして無視する(何もしない)サボり警官が称賛される、というような異常な風潮が蔓延。警察の予算削減も各地で行われ、警官が萎縮しモチベーションも人数も低下。

そうした結果が全米各地での「万引き天国化」であった訳だ。

翔子「なるほど。警察をやたら敵視する極左勢力に乗っ取られるとひたすら治安が崩壊するだけ、というのは日本でも米国でも変わりませんね」


しかもこうした原因を作った日本の極左メディアや極左活動家、自称識者達の中には、「安倍首相を暗殺した狂ったテロリスト(山上)」をあろうことか英雄視したり美化絶賛するような真性のアホ(民主主義の敵)どもがワラワラと湧いているような腐りきった状態であって。

真琴「本当に深刻な病巣ですねぇ」

ワイは「リベラル2.0」の必要性を訴えてはいるが、この手の日本のエセリベラルには1ミリも期待していない。彼らはそもそも根っこの部分からして「本来のリベラル」とは完全な別物なので。



■立憲民主党の【酒井なつみ候補】よ、アカンだろそれは

2つめのテーマは立憲民主党の【酒井なつみ候補】について。

乙武洋匡氏 立憲・酒井菜摘氏のネット討論会欠席に「逃げたと思われても仕方がない」
2024/4/16 東スポ

 

 

 

さて、問題点噴出のこの東京15区補選。マスコミの事前調査によると、今優勢なのは立憲・酒井菜摘らしい。

ところがこの立憲・酒井菜摘が「なんだか本性がよくわからない謎の候補」みたいになっていて。

翔子「どういうことでしょうか?」

情勢優勢?ということで注目され、彼女の過去の発言・ツイートなどがネット民にも当然のように掘られていった訳だが。

今の立ち位置や主張と過去の発言との矛盾?や、経歴からはちょっと想像できない過去のトンデモ発言等が多数、証拠として挙がってきていて、「おいおい何だよこれは、本人が出てきてきちんと説明しろよ!」みたいな声がネットでは随分と挙がっている模様。そうしたネットの声は当然だとワイも思う。

真琴「具体的にはどういった部分で?」

たとえば放射能デマ関連。


【東京15区補選】立憲民主党・酒井なつみ「福島からの放射能で下痢気味」←クズツイートがバレて炎上中

 


酒井菜摘は一応、当時から看護師など医療従事系の仕事をしていたはずだが、「とてもそうは思えない」レベルの非科学的な「放射能デマ」的なアイタタタなデムパ発言が彼女にはかなり散見される。

ま、「もう10年前の発言」ではあり、もし「当時は未熟な知識で勘違いした発言をしてしまい申し訳ありませんでした。しかし今はそうしたデマからもう卒業しています!」ということなら、それでいいのかもしれん。

しかしこの酒井菜摘はそうした説明などの誠実な対応は一切取らず、炎上?したツイートを裏でこっそり削除して疑問や批判の声は徹底無視、という強硬策オンリー。

翔子「あー、それは確かにアカンですね」

上の東スポ記事にあるように、東京15区補選の大半の候補者が参加した「公益社団法人東京青年会議所等開催のネット討論会」にも酒井菜摘は何故か?不参加だったのだが、その理由も「この放射能デマ関連の質問をされるのが嫌で逃亡したのではないか?」と言われている。


他にも増税減税関係について。


【悲報】酒井候補、大増税論者だったことが発覚
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少なくとも2012年12月頃の時点では、この酒井菜摘は明らかに「バリバリの増税論者」だったことがわかる。
ま、当時の民主党(政権)はバリバリの「消費税増税派」の政党だったので、そういう主張の政治家だったとしてもそれ自体に違和感はない。

ただ、「では今はどうなの?」という点は当然問われる訳で。

今も当時と変わらぬ大増税論者なのか? それとも支援を受けている共産党や社民党などと同様の「増税反対論者」に今は転向したのか?

有権者としては「酒井候補、そこんとこハッキリして下さいよ!」と考えるのは当然だろう。

真琴「問いたい、小一時間問い詰めたい」

ところが、酒井菜摘はどうやらこの点も回答拒否して誤魔化して逃げ続けているようで。


以下に東京15区補選の候補者のNHKのアンケート結果があるのだが。

 


その中の「Q8 消費税率 一時的な引き下げは必要か」という質問に対して、全候補者の中で唯一。この酒井候補だけが「回答しない(回答拒否)」を選択しているのである。

翔子「これも回答拒否!そんなんじゃ、有権者としては何も判断できないじゃないですか!」

うむ。

増税賛成だとか反対だとかは別に「どちらが一方的に正しい」という話ではないので、候補者としてはどちらの意見でも構わないだろう。

しかし「回答拒否」というのは如何なものか。


【過去のポストに注目集まる】酒井なつみ氏「早く増税すればいいのに」

 


ネット民からの矛盾追及等の質問はガン無視し、こっそり過去ツイート削除で証拠隠滅。討論会には参加せず逃亡。メディアのアンケートでも疑惑の部分は回答拒否で曖昧に誤魔化す。疑惑には一切応えないまま、安易で薄っぺらい上っ面の美辞麗句連呼だけで選挙戦を逃げ切る戦術?

この酒井菜摘の今の姿勢は、有権者に対してあまりにも不誠実な態度ではないだろうか?

もしワイがこの選挙区の有権者だったら「この人(酒井菜摘)にだけは絶対に票を入れない!」と、真っ先に投票先から外すくらいの不誠実全開の政治家だと思える。


しかし、こんな不誠実全開の候補でも、左派メディアとはズブズブに癒着しているのでそれら左派メディアに批判されることはほぼ一切なく、むしろメディアの全力支援を受けて?、あろうことか最優勢?の候補になっているらしい。

 

結局、今の日本はまた【「第四の権力(オールドメディア)」こそが真の権力者であり、そことズブズブでありさえすれば候補者の中身とか全く関係なく風に乗って楽に当選できる】、という、一昔前の時代に戻ってしまったような感じなのかなぁ。

真琴「これはアカンですねぇ」