■ジャニーズ問題は既に「被害者そっちのけ」の人民裁判になってないか?
まずは前回記事(その91)に続きジャニーズ問題から。
正直、これは既に展開がグダグダ過ぎてウンザリ感が拭えない案件になっているが、メゲずに少し考察しよう。
まずジャニーズ事務所。2回目の記者会見は結果から言えば「失敗」としか言いようがない。
もはや「何を言っても批判される」ような状況であり、「今は余計なことは何も言わない方がまだマシ」とすら思える。なのに後からグダグダとあの会見の釈明的な発表をして、更に批判されている。炎上対策も稚拙。
「あんな会見なら実施しない方がまだマシでしたね」
一方で、ジャニーズ批判側?の陣営もかなりグダグダな感じで。
たとえば「ジャニーズ性加害問題当事者の会」。
立憲民主党の全面バックアップを受け、日弁連の弁護士や「いつメン」的な活動家などと連帯している「当問題の被害者代表団体」というテイで立ち上がって活動していたはず。「国連の方から来ました」的?な人達とのヒアリングなどもこの団体が主体であって。
そんな「上辺の体裁?」のわりには、この会は求心力があまりに弱いように見える。
9月末時点で、本件で325人がジャニーズ側に補償を求めているらしいが、その内で「当事者の会」に所属しているのは僅か10人足らず。
「え? たったそれだけしか会のメンバーがいないのですか?」
うむ。カウアン岡本氏や橋田康氏など、顔出しして被害も訴えているのに本会への所属を拒否している人達もいて。
当事者の会のメンバーは以下に書いてある
といっても上記は最新ではなく、元「忍者」の志賀泰伸氏に続き元「ジャニーズJr」の大島幸広氏も(上記記事時点ではメンバー扱いだが)既に当事者の会の脱退を表明している。
ジャニーズ性加害「当事者の会」空中分解…大島幸広氏も脱退発表「考えや方向性のズレがあった」
ただでさえメンバーが少数なのに、更に10人中2人が早くも既に離脱済、という時点で「空中分解」と言われてもやむなし、という気はする。
そもそも、この会は主に「代表と副代表」が「個人的に」発言するばかりで、他のメンバーの声が(脱退時以外)あまり聞こえてこないし、会の内部で議論や意見集約等をきちんとやっているようにはあまり見えない印象。脱退者のコメントからもそうした体質が伺える。
一応、彼らは「巨大な権力を持つ巨悪(ジャニーズ事務所?)に長年不当に虐待されてきた弱者・被害者達が、今ようやく正義の声を挙げた!」というストーリーで語っている設定だろう。
であれば、「巨悪?に長年不当に虐待されてきた弱者・被害者達?」というのは、普通はもっと協調できるものではないだろうか?
そういう視点で見ると、この「当事者の会」ら被害者?を自称する人達のあまりの協調性のなさや「バラバラ感」には、個人的にはかなり違和感を覚える。
■地道な事実確認の重要性を否定する「結論ありき」的な風潮
何よりワイが懸念しているのは本件で「結論ありき」の人民裁判的なムードに流されている人が多い点である。
「【結論ありき】というのは具体的にどういった要素でしょうか?」
たとえば元ジャニーズのタレントや芸能関係・マスコミ関係者が、このジャニーズ問題について発言したとする。
・ジャニーズ側にマイナスとなるような発言::→「やはりジャニーズ事務所の横暴は酷い!」と、事実確認もせずその発言内容を100%盲目的に信じて鵜呑みにする
・ジャニーズ側にプラスとなるような発言::→「コイツはまだジャニーズに忖度しているのか!元々事務所とグルで悪いことをやっていたのか!」などと「発言内容はウソ」だと頭ごなしに決めつけて全否定、悪者認定
みたいな「空気」を強要し、その「空気」に従わない者・疑問を呈する者を「人権侵害・児童虐待を正当化する悪者!」と一方的に決めつけるようなムード、かな。
「あー、確かにそんな空気になってますね」
たとえば下記の件。
ジャニーズ事務所が声明を公表「被害者でない可能性が高い方々が虚偽の話を…」 報道機関に「十分な検証」求める
たとえば以下のNHKの報道などを見ても。
NHK『ジャニーズ問題 “NHK内で複数回 性被害に” 男性が証言』→さすがにツッコミどころが多すぎる
事務所側は当然だが我々や部外者よりも「内部事情」に精通している訳で、上記(NHKのトイレで)みたいな「一部の自称被害者のストーリー」を聞いて「これはさすがに捏造ではないのか?」と判断できるケースは、可能性としては当然あり得るだろう。上記件が嘘か否かは別として。
である以上、「被害者でない可能性が高い方々が虚偽の話を…」という事務所側のこの発言内容自体は別におかしなことは言っていない。【メディアは「十分な検証」をしてから報道してください】、という、ある意味「当たり前」のことを言っているだけ。
「メディアや記者は、きちんと事実確認・検証をしてから報道すべき。それはごく当たり前のことですね」
うむ。ま、ワイが事務所側の立場だったら「このタイミングでは言わない発言」かもだが。
たとえば「西友偽装肉返金事件」の経緯などを見ても、「偽証か否かの事実確認もせずに『自称被害者』の言い分を無条件で信じて全部補償しろ!」みたいな言い分が「狂っている」のは言うまでもない話。他者がそんなのを誰かに強要することこそ「酷い人権侵害」である。
ところが、上記の事務所側の発言を「加害者側が絶対に言ってはならない発言!」みたいに猛バッシングする界隈もあるようで。
「それって実質、偽証か否かの事実確認もせずに『自称被害者』の言い分を無条件で信じて全部補償しろ!、と言ってるような話ですよね」
うむ。
本来ジャーナリスト・メディアが重視すべきは、徹頭徹尾「真実(ファクト)・事実の確認」のはず。記者会見での「質問」も、本来の目的はあくまで「事実を明らかにすること」だけのはずで。
ところが本件のジャニーズ批判サイドの自称ジャーナリストの一部には冷静な「事実確認」の重要性をゴミ箱に平然と投げ捨てて、「結論ありき」の「一方的な糾弾会」にだけ前のめりで大はしゃぎで夢中になっている連中がいる。
そしてそれらのおかしな自称ジャーナリスト等?を盲目的に美化絶賛して「それらの結論に沿った方向性以外の発言を頭ごなしに全否定」し、確たる根拠もないのに「自分の考えた結論(憶測・偏見)」をひたすら他者に押し付け強要しているような連中がいる模様。
それは客観的に見るとジャーナリズム本来の「冷静な事実確認・真摯且つ公正な真実追及」とは真逆の方向性(結論ありき)であって。
ワイが本件の空気を【結論ありきの人民裁判】だと感じるのは、つまりそのあたりの話なのである。
「確かに、本件がなんか変な空気になりつつあるのは感じます」
もしワイがジャニーズ事務所側の立場だったら、もはや「示談での解決」は諦めて「全てを司法に委ねる方向での決着」も選択肢として検討を始める、くらいのフェーズに入っている、と感じる。
■処理水「反対」報道、尻すぼみ
続いて福島の処理水放出関連。前回記事(その91)で、
【10月5日から処理水放出2回目開始したのに話題にすらならない】
と書いた。
そういう印象を持ったのはワイだけではなかったようで、一部メディアでもその後に同じような見解の記事が出ていた。
処理水「反対」報道、尻すぼみの不可解 日本大教授 小谷賢
今年の福島の処理水放出案件については「日本」VS「レッドチーム(中国、北朝鮮、韓国左派)」の「情報戦」という構図であったが、結果から言えばこの情報戦はほぼ「日本側の圧勝」と言っていいのではないだろうか。
この案件でレッドチーム(日本のエセリベラル含む)は当初「IAEAはウソつきで全く信頼できない!」的なキャンペーンで全力で日本攻撃・日本バッシングの主張を派手にぶち上げた訳だが、これがほぼ「完全な失敗」に終わったと言える。
欧米やアジア諸国などでも国レベルで「IAEAの報告を信頼する(日本の処理水放出に反対しない)」という支持表明が続々と相次ぎ、むしろ「世界における中国の孤立」が鮮明になるばかり、という展開で。
挙げ句、もはや中国共産党側も本案件での日本攻撃が激減し、それに追随するように日本国内のレッドチーム(極左勢力)もウソみたいに「処理水反対」の主張が激減してダンマリ、という状態になっている。
日中共同の最近の世論調査などを見ても。
日中関係「悪い」日本で10ポイント以上増 日中共同世論調査
>調査を行った「言論NPO」は、調査の期間が福島第一原発の処理水の放出や、その後の中国による水産物の輸入停止などと重なったとしたうえで「処理水に関する反発は中国では過熱せず、逆に日本国民の反中感情を悪化させる事態になった」と分析しています。
この案件でレッドチーム側の工作活動の目論見が「ほぼ完全に失敗した」のは客観的にみて明らかだろう。
盲目的・情緒的な主張で執拗に日本を攻撃する反日的なレッドチームとの「情報戦」で、日本側がこれほどの圧勝をしたのはわりと珍しいことで。
「では、これは岸田政権の功績に挙げられるんですかね?」
うーむ。全否定はせんが、それはやや微妙かも。
ま、事前予告通りに岸田政権がきちんと処理水放出を実施した、という点は一応評価できる。
もし岸田首相が真性のチキンハートの日和見論者だったら「反対の声にビビって放出実施延期」みたいな展開だって最悪あり得た訳で。しかし彼は逃げずにきちんと放出を実施した。
とはいえ岸田首相自身が「風評被害の払拭の為に先頭に立って尽力したか」と言えば、あまりそうは見えない。
政権内で反対派に積極的に反論・説明をしていたのは高市大臣くらい?の印象で。
どちらかと言えば科学的な主張で説明を尽くしていたのは主に政権外の専門家や識者、ネット論客達であり、彼らの説明が反対派より「説得力」で大きく上回っていたお陰で国内の世論が次第に「放出賛成」に大きく傾いていき、そのお陰で国際世論も「日本支持」を概ね貫徹できた。そんな展開に見える。
「共産党の汚染魚撤回騒動も、そうした【放出賛成に大きく傾いた世論】の結果ですよね」
それはそうだ。もしあの時点で世論が「五分五分」や「放出反対寄り」の状況であれば、共産党があの「汚染魚発言」を撤回など決してしなかったろう。
「それにしても反対派は最近この件であまりにも沈黙し過ぎじゃないですか?」
おそらくは、以下のような事情によるものではないかと。
・極左勢力は、「汚染水放出反対!」的な政治主張は、左端の信者にはウケるが今の世の民意には反する(選挙には不利に働く)案件だと認識している
・極左勢力は、近日中(年内)に解散総選挙が起こる可能性が高いと認識している
「つまり、近々予想される選挙での有利不利を打算で判断した結果、反対派は急に沈黙の艦隊になってしまったと?」
アリテイに言えばそういうこと。
元々、「国民の安全ガー」なんてのはただの建前・心にもない偽善に過ぎず、極左勢力が「ただ政局だけ」で実施していた非科学的な日本政府批判キャンペーンだったのだから、「キャンペーンの失敗は明らか」「選挙にとってマイナス」という状況になれば彼らが一斉に沈黙するのは当然、とも言える。



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