今回はファクトチェックではなく、沖縄基地問題関連の追加の考察・補足である。
「最近はずっと沖縄基地問題ばかりですね」
うむ。最近の沖縄基地問題関連については「その2」「その4」で取り上げた
ような「メディアの深刻な病巣」に戦慄してから、真相に驚くことばかりで。
義憤に駆られるあまりつい入れ込み過ぎているな、という自覚はあるのだが。
べ、別に「他にいい新規のニュースがないから過去記事の補足で繋いでいる」
とかではないんだからねっ!!
か、勘違いしないでよねっ!!
「(この人って結構チョロい?)」
「・・・(苦笑)^^」
今回考察したいのは以下の東京新聞記事にある一つの報告内容、である。
■東京新聞「人口二千人弱の沖縄県名護市辺野古で新基地建設に反対する住民は三、四人しかいない」
「かなり『衝撃の事実』という感じの話ですが、コレ本当なんですか?」
東京新聞の当該記事自体は既に削除されたようで、ワイには見つけられ
なかったが、幸い、アーカイブが証拠として残っていた。
画像だと以下
https://i.imgur.com/eKbQdUW.jpg
「つまりデマではなく本当なんですね」
「東京新聞の記事でははっきりそう明言されています」
うむ。「東京新聞のこの記事がデマ記事でない限り」は、「辺野古(地元)で
基地に反対する地元住民は実は3人(or4人)しかいない」という報告は
「事実」ということになる。驚くべき情報だと思うが。
この件をもう少し具体的且つ客観的に考察したい。
まず、この記事は「2015年1月3日」の東京新聞記事である。
次に辺野古の「人口」について。記事では「人口二千人弱」と書かれているが、
二千人弱というだけではやや曖昧。客観的データで具体的な数字が欲しい。
「いつものデータ厨?ですねぇ」
情緒的な主観記事で国民を騙し世論誘導するマスコミよりはマシだろう。
名護市役所のサイトに各行政区毎の人口データが載っている。
「久志地区」の3番に「辺野古」という行政区があり、人口は1682人。
「二千人弱という東京新聞の記事内容とも矛盾はありませんね」
とはいえ、これは「令和4年現在」のデータ。
できれば同時期(2015年)の人口データで考察したい。
「センター長、こういう所は細かいですよね」
「神は細部に宿る」と言うだろう。細かい点でもツッコミ所が残れば
論理的整合性の欠落を指摘され、説得力が大きく減少するケースもある。
国勢調査の結果で2015年の人口データらしきものを見つけた。
これによると2015年の辺野古の人口は1885人。
今回はこちらをデータとして採用してみる。
「基地に反対する地元住民は三、四人」という点については、一応「4人」
というデータを採用。ここから「地元住民の基地反対派比率」を算出する。
■辺野古で基地に反対する地元住民は実は全体の僅か0.21%強のみ?
2015年の辺野古住民1885人の内、反対派は4人なので
比率としては反対派は0.21%強、ということになる。
つまり基地移設問題で、地元である辺野古住民の99.79%程度は
「基地に反対などしていない」ということ(2015年当時)。
「地元住民は『ほぼ誰も反対などしていない』水準ではないですか」
うむ。そうなるな。
「では、基地反対運動をやっているのは本当はどういう人達なの?」
少なくとも「地元の辺野古の住民ではない人達ばかり」(4人以外は)
ということになるのだろうな。東京新聞記事が正しいなら。
たとえば以下の琉球新報記事などを見ても(名護市安和)
>安和に暮らす70代男性は「(抗議で)渋滞が起こり大変だ」と憤る。区内では抗議活動参加者の駐車が迷惑だという声もあるという。安和区の幸地隆作区長は「(桟橋使用に)反対するにしても、区に迷惑のない方法でやってほしい」と語る。
上記記事全体は(琉球新報なので)いつも通り「基地に反対する立場」から
書かれているが、地元住民や区長の発言などからは
「抗議活動をしているのは地元住民ではなく余所から来た活動家が大半」
「地元住民は余所から来た活動家達による抗議活動を迷惑に感じている」
というような「反基地活動の実態」がある程度伺える。琉球新報記事ですら。
実際、前回記事(その5)で検証した通り、辺野古が存在する地元
「名護市」の市長選挙でも基地容認派の候補が勝利している。
その点も「地元住民は本当はむしろ基地容認派が多い」という事実を
裏付けているように思える。
ま、選挙結果はそこまでの圧勝ではないので、「名護市全体」では
「反対派住民は僅か0.21%強」というような「辺野古と同レベルで
反対派が少ない水準」という訳ではないのだろうが。
「それなのに反基地活動家サイドは何故か『地元の市民達が反対をー、市民の総意ガー』みたいな主語の大きいデマ?を声高に叫んでいる、と。これは呆れますねぇ」
「なんだか、基地反対運動でこれまでマスコミ報道で造られていた表向きのストーリーと、実際の反対運動の真相は、表と裏がまるで逆転しているような気になってきますね」
うむ。ワイも心情的には同感だ。
実際、「その2」「その4」で取り上げた「2015年の山城氏らの
キャンプ・シュワブへの不法侵入」の時だって。
マスコミ報道の表向きのストーリーは「無実の平和活動家を暴力的な米軍基地
警備員らが不当逮捕した!」という物だったが、真相は表と裏が完全に逆で。
真相は罪のない誠実な警備員らが暴力的な反基地活動家(マフィア)らに邪悪な
デマと陰謀でハメられて、不当な集団リンチに遭っていた事件だった訳で。
「加害者と被害者が完全に逆でしたね」
■今現在はどうなのか?
「一応、上記は2015年のデータですよね。今現在はどうなのでしょう?」
その点のデータはないので定性的な要素から類推するしかないが。
「その3」でも取り上げた以下の琉球新報記事を見る限り。
「辺野古座り込み」は少なくとも「2014年7月~2015年7月」頃までは
24時間態勢で座り込みをしていた模様。
冒頭の東京新聞記事は2015年1月の記事なので、24時間態勢だった頃
(=基地反対運動に人が多数いた頃)のはず。
「その頃ですら、辺野古の地元住民で反対派は3~4人しかいなかった、と」
そして今現在は人も減り「パートタイム座り込み」状態になっている。
ひろゆき発言で物議「辺野古座り込み」本当の実態、住民の本音とは?
2022年10月4日
上記記事を見ても「今の反対派は2015年当時よりずっと少ない」であろう
ことは類推できる。
この状況で「辺野古住人の反対派比率が2015年から比べて爆増!」
みたいな類推をするべき定性的or定量的な根拠は何も見当たらない。
「なるほど。理解しました」
■基地反対派から攻撃されるから、辺野古の人は顔を出してモノが言えない?
最近、ひろゆき発言で注目が集まっているせいか、基地反対活動の実態
について貴重な新情報?が続々と発掘されて話題になっている模様。
それも「反基地活動家達にとって都合の悪い真実が明るみになる」という
ケースが多いようで、マスコミ報道が相変わらず「ひろゆきバッシング」
一辺倒に近いのとは対照的に、ネット上では既にかなり
「風向きが変わっている」印象を受ける。
「冒頭の東京新聞記事も、2015年の記事が最近発掘されて話題になっている形ですしね」
「センター長みたいに最近沖縄基地問題の真相追求に目覚めたネット民も多いのかな?」
にわかだっていいじゃないか、にんげんだもの。みつを。
たとえば以下のanonymous-postの記事
辺野古住民『辺野古の人間がモノ言ったら基地反対派が攻撃してくる』
一番上のひろゆき氏ツイート内の動画を見ると、
「住民が基地反対派に逆らうと猛攻撃されるので怖くて真実を言えない」
的な実態を地元住民が証言している。
実際、「基地反対派に逆らって、彼らの意に反する感想を呟いた」だけの
ひろゆき氏を、「基地反対派が群れをなして『絶対に許さん!』と必死に
猛攻撃(リンチ)している」現実が、今まさに目の前で展開されている訳で。
基地反対派の今の苛烈な個人攻撃こそが、「上記証言が概ね真実である」
点を何よりも雄弁に物語っているように、ワイには思えるが。
ま、もし「この動画だけ」だったら「客観的・定量的な根拠ではない」
「ただの印象操作動画かも」とワイも「眉唾」で聞いていただろう。
しかし最近の当ブログのファクトチェックや各種調査検証などを経て、
ワイも反基地活動の「真相」「実態」にだいぶ迫りつつある。
「地元住民は『ほぼ誰も反対などしていない』」みたいな冒頭の東京新聞
記事からの情報などを見ても「実態は概ねこの動画に近いのだろうな」
というのは類推される(小並感)。
こんなtogetterまとめも
「辺野古の地元住民は基地反対派に顔出してものが言えない。辺野古の人達でない反対派に攻撃される」
「これが真実ならホント酷い連中ですねぇ」
「反基地マフィアが暴れてるー><」
ま、あくまでこれは参考情報。反基地活動家サイド以外からの情報であっても、
客観的な根拠・証拠がない物は、冷静な裏付け調査検証をする前の段階で
安易に全て鵜呑みにすべきではないかな、とワイは考える。
「ポジショントークは反基地活動家サイドの専売特許」という訳ではなく、
いわゆる保守派の側だってポジショントークをする動機はあるのだろうし。
必要なのは徹頭徹尾、あくまで「真実」である(キリッ。