「誰もが軍人のように戦わなければならないとすると、大変です。

プーチンの動員令では、それを避けようとする国民も多いのでしょうか?」

 

多いでしょうね。ロシア発の海外渡航便が動員令の直後から満席になってるらしい。

 

プーチンを支持していても、いざ自分自身が戦争に駆り出されるとなると、ゼロ体という肉体以外の体、を持ってない人間は、途端に逃げ出したくなったということ。

 

プーチンの第二弾はこれだったのだろうね。プーチン党は地方選挙で大勝を収めた、その直後に動員令を出した。

 

それとね、わたしはトルコのエルドゥアン大統領の動きにも関係があるとみてる。 

 

先日行われた上海協力機構で、オブザーバーの立場で参加したエルドゥアン大統領は、トルコは上海協力機構に正式参加する旨発表した。

これは大ニュースだと思うよ。トルコはNATOの参加国なんだから。

 

ヴェルギル君は以前、BRICSのことを言っていたが、BRICSよりも上海協力機構の方が政治的に遥かに重要だとわしは思っている。

 

「そうなんですか。上海協力機構については、初めて聞きました。

 

上海協力機構には中国、ロシア、キルギス、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、インド、パキスタン、イランの9か国のほかに、オブザーバー、オブザーバー的、な立場で、サウジアラビアをはじめとする中東イスラム諸国家が加わっているのだ。

 

ここにNATOの一員のトルコが正式参加国として加われば、欧米勢力圏を凌ぐアジア勢力圏になって行く、その動きが果然勢いを増す。

 

わたしは以前からずうっと、エルドゥアンの動きを注視してきた。

今回の表明で、エルドゥアンはZERO側の存在だな、と確信が持てた。

 

プーチンは選挙結果とエルドゥアンの動きを見て、動員令を発したのだと思う。

 

「エルドゥアンという大統領が、ZERO側ですか。

上海協力機構は、中国が主導の機構なのですか?

 

ゼロスさんは、これまでの中国はZERO側ではないと考えていましたよね。

日本との関係においては特にそうだったと思います。」  

 

上海協力機構はソ連崩壊直後に生まれた旧ソ連圏維持のための機構だ。締結を上海でやったので上海協力機構という名がついているだけで、中心はロシアと中国だ。

 

わたしは江沢民が主席についたころから中国嫌いになって、習近平時代に大嫌いになったが、今は李克強をずっと注視している。 

 

李克強が中国を握ったら中ソ同盟は強大なZERO陣営を形成する10月16日から開かれる全人代では、今はまだ習近平が三期目に上るともっぱらの見立てだが、李克強の大逆転は有りうる、と期待してる。

 

習近平はアンチZEROだが、時代はZEROに向かっている。

 

アジア大陸のこのZEROの大潮流が、中国をも呑み込んでいくことは間違いないと思う。たとえ習近平が全人代を制してもだ。

 

今の日本など、政治家も国民も鼻くそみたいな存在で、日本を変えることなど不可能だ。ただ自衛隊はまだ日本人だ。望みはそれだけだ。

 

「この上海協力機構の国々が作るアジア勢力圏が、欧米勢力圏を凌ぐ分水嶺に、トルコの加盟目標表明で来たのですね。人口で言うと、30億人以上になります。

 

上海協力機構について、まるで知りませんでしたが、Wikiで見ますと、ソ連崩壊後から着実に政治・軍事的協力体制を取り、参加国が増えて発展して来ているとのことです。

 

国連演説で、ドイツのショルツ首相が、『SCO(上海協力機構)は世界的共存に対して重要な貢献をしていない』とトルコの加盟目標表明に苛立ちを示したのをさっき見ました。

NATO側は、すごいプレッシャーになったのでしょう。」