今回、皮膚筋炎の説明や症状をまとめてみました。
私の皮膚筋炎の抗体は Mi-2 です。
” ミッションインポッシブルⅡ ”
と、覚えています ( ← 私なりの覚え方ですw )
抗Mi-2抗体陽性例は典型的な皮疹と筋症状が見られます。
典型的な皮疹としては手指関節に赤みが現れるゴットロン丘疹や
瞼に赤みが見られるヘリオトロープ疹があります。
筋症状はCK値が数千~1万を超えるような症例が多く
ステロイドに反応しますが、再燃しやすく難治の場合もあります。
筋症状がステロイドでの治療のみでは困難な場合には
免疫グロブリン大量静注(Ivig)を行う場合も。
Mi-2の抗体の場合、間質性肺炎と悪性腫瘍との合併はほとんどなく、
生命予後は良好ですが、皮膚筋炎では悪性腫瘍が偶発的に発症する場合もあり、
定期的に悪性腫瘍の検査も必要です。
上記が大体の説明となりますが、症状としてまとめると、
皮膚症状;ゴットロン丘疹、ヘリオトロープ疹、全身のまばらな赤い皮疹
筋肉症状;全身の筋肉が痩せる、階段の昇り降りが困難、重い物が持てない、
嚥下機能低下、横になると起き上がるのが困難、筋肉に痛みが出る、
呂律が回らない、走れない、少し動くとすぐに疲れて動けなくなる、
頸椎周囲が不安定になり目眩や吐気を催す、
などです。
※下の方に実際のゴットロン丘疹やヘリオトロープ疹の画像があります。
気持ち悪くなるかもしれないので、閲覧はご注意下さい。
続きます。
ゴットロン丘疹が見られる手 ゴットロン丘疹拡大
ヘリオトロープ疹