以前、東京タワーの隣にデータセンターができると言う話を聞いて驚いていたが。近くに行く機会があって、見てみたら本当にひどかった。景観が台なしである。

 

 確かに、この辺りには土地がある。だからって建てるか、ここに。まぁ地主としては売った方がいいわけだし、おそらく高額で売れたのだろうが。売り手も買い手も、少しは場所柄を考えなかったのか。AIのために、見える世界はどうなってもいいのか。

 

 もはやAI無くしては生きていけない時代、データセンターがインフラになているのはわかる。だが、忘れてもらったら困る。街は本来、公共空間なのだ。自治体と業者の密談で、いつの間にかデータセンターが建っていたのでは困るのだ。

 

 AIは電力を食い放題である。原発同様、今後どうなるのかという展望はない。ビジネスの焦点になっているから、誰もその点に触れない。特に日本は遅れを取り戻すのに必死だから、ヨーロッパで進んでいるような議論もない。常に問題には目をつむり、騒ぎになってから重い腰を上げるのが日本である。

 

 国は二言目には「国土強靭化」というが、データセンターの無秩序な乱立はその方針に反していないか。同時にミサイルの配備によって、沖縄をはじめとする九州の島々は要塞になっている。

 

 海沿いに原発を並べ、街中にデータセンターを建て、島を要塞化して国土強靭化と言えるのか。データセンターの無機的な外観を見て、明るい未来を予想するのは難しい。

 

 世界は巨大テック企業に支配され、人間が制御できない自律型AIが登場し、日本政府はマイナンバーで収集した個人情報を、悪名高いパランティアに委ねる。そのために個人情報保護法案を骨抜きにした。東京タワーの隣に立つデータセンターは、日本の未来を暗示している。