3月20日付東京新聞に学校のデジタル化、いわゆるギガスクール構想が持ち上がった背景が明かされていた。要は理念も哲学も目標もなく、国際学力到達度テストの結果に振り回され、慌ててデジタル化を進めているのである。

 

 私の予想通りだった。何しろ国別の順位を見て、文科省は「日本の生徒はパソコンでテストを受けることに慣れていない。だから数字が低い」と言っていたのである。そして順位を上げるために、文科省は躍起になった。

 そもそも国際学力到達度テストは、ヨーロッパが生き残り戦略を立てるために始めたものである。その結果に一喜一憂すべきではない。しかし東アジアはいつも大騒ぎする。

 

 その結果、本来の意味から外れてデジタル化自体が目標になり、ネット依存にはなるし、視力は下がるし。配布されたタブレットで授業中ずっとゲームを続けて、注意した教師に椅子を投げつける生徒もいるという。

 

 デジタル化つまりIT化は、その国の歴史的文化的背景を踏まえ、最適な方法で進めなければならない。IT化によって全体の底上げを図ることが重要だ。しかし今のところ、勉強ができる生徒は使いこなし、勉強が嫌いな生徒はゲームばかりしている。

 

 また、タブレットの導入によって持ち帰る教材が減ったかと思いきや、そうはならず、ただでさえ重いランドセルにタブレットが加わるという事態になっている。

 

 我が国の政治家や官僚は、いつから目先の利益や数字のことしか考えなくなったのか。日本の高度成長を支えた政治家や官僚たちは、今よりずっと優秀だった。最大の理由は世襲ではないか。世襲は国を滅ぼす。

 

 その結果、本来の意味から外れてデジタル化自体が目標になり、ネット依存にはなるし、視力は下がるし。配布されたタブレットで授業中ずっとゲームを続けて、注意した教師に椅子を投げつける生徒もいるという。

 

デジタル化つまりIT化は、その国の歴史的文化的背景を踏まえ、最適な方法で進めなければならない。IT化によって全体の底上げを図ることが重要だ。しかし今のところ、勉強ができる生徒は使いこなし、勉強が嫌いな生徒はゲームばかりしている。

 

 また、タブレットの導入によって持ち帰る教材が減ったかと思いきや、そうはならず、ただでさえ重いランドセルにタブレットが加わるという事態になっている。

 

 我が国の政治家や官僚は、いつから目先の利益や数字のことしか考えなくなったのか。日本の高度成長を支えた政治家や官僚たちは、今よりずっと優秀だった。最大の理由は世襲ではないか。世襲は国を滅ぼす。