これは少数意見だろうが。国際社会は人権侵害をしないという条件をつけて、暫定政権を承認するべきだと思う。
タリバンはこれから国を経営しなくてはいけない。ケシの栽培以外に産業もなく、経済だって大変だ。孤立したらやっていけないから、国際社会を無視できないはずだ。国際社会はタリバン内部の開明派を支えて、安定を図る必要がある。
女性の権利も、イスラム法の下で認めればかなりの前進だ。イランと同じぐらいではないか。いきなりアメリカのようになれと言っても、無理である。
ないものねだりをしても事態は良くならない。メディアは「混乱が起きている」と伝えているが、20年の内戦が終わったばかりなのだから当たり前である。
欧米の価値観だけで全否定すると、タリバン内部の強硬派が台頭して、もっとひどいことになる。イランを見ていればわかるはずだ。
こうなった以上、これが最善の策だと私は思う。本来なら日本が音頭をとってやるべきだが、中国がその役割を果たしそうだ。その結果、外部からの流入に対する心配が薄れて、ウィグル人弾圧が弱まれば望ましいのだが。
気になるのは、前政権の副大統領が武力闘争の準備をしているらしいこと。そうなると当然タリバンも応戦するから、元の木阿弥になりかねない。