ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)

 

 このブログは読者がとても少ない。でも、読んでくれる人がいるだけで奇跡的だし、ありがたいと思っている。ただ、テーマがエンタメや文化関連になるとさらに読者は少なくなるのが、ちょっと残念だ、

 

 ところで皆さんは最近、映画館に行かれただろうか。今日から映画館が自粛の対象から外れた。劇場は空いているのに、映画館は開けないという不可思議な状況も、何とか是正されそうだ。

 今日はちょうど映画の日でもあったし、私は岩波ホールに行ってきた。「ペトルーニャに祝福を」という、珍しいマケドニア映画を公開中なのである。

 私はもともとバルカン半島に関心があるので、楽しみにしていた。ベルリン国際映画祭でも高く評価されただけあって、とても興味深い作品だ。

 

 神父が橋の上から小さい十字架を投げ、それを男たちが川に飛び込んで拾うというギリシャ正教の行事で、女性が十字架を拾ったことから、深刻な事態が発生する。

 

 その女性は思うに任せない人生を送っていて、母親からも否定的に見られている。女性に対する偏見の強い地域で、彼女はどうなるのか・・・。非常に土着的な題材を通して、現代世界が抱える普遍的な問題に切り込んでいる。そして最後は希望につながる終わり方だ。

 

 ハリウッド映画のように大ヒットはしない地味な作品だが、いやぁ見事!日本映画もこの路線で、頑張ってもらいたいものである。