大統領が替わるたびに繰り返される茶番劇。通訳をはさんで、たった15分程度の会話で明言などするだろうか。頼み込んで、イエスという言葉を引出しただけだろう。
バイデンの方からこの話題を出したと、わざわざ付け加えるあたりにボロが出ている。事前に根回し、頼んでいたことがバレバレだ。
そもそも法的には日米同盟なんてないし、電話会談という言葉もない。こんなことを言っているのは日本のマスコミだけだ。
大統領が替わる時、日本政府のアメリカ依存は最もあからさまになる。敢えてそうして、後ろ盾の存在を野党や国民に示すのだ、
そうすると多くの国民が安心する。これぞ、戦後日本が抱え込んだ屈折であり、深刻な病である。
殖民地状態であることを確認して、安心するのである。このことを、これ以上ない形で天下に知らしめたのが、安倍元首相である。
世界中が、トランプという尋常ではない人間の大統領就任に戸惑い、付き合い方を決めかねている時、真っ先にトランプタワーを訪れ、グルフクラブを送ったのである。
トランプは、こいつは思い通りになる、使いっ走りにぴったりだと思ったことだろう。
これを日本のマスコミは、大はしゃぎで伝えた。そして安倍元首相は二言目には、強固な日米関係を世界に発信すると言い続け、トランプに振り回されて続けたのである。
覚えているだろうか。テレビカメラの前で、アメリカ産のとうもろこしを、飼料用も含めて全て買うと言わされたことを。
トランプに促されて、何度も言わされていた。そのとうもろこしは、その後どうなったか。輸入したものの、購入を申し出る民間業者はいないのだ。倉庫に死蔵されている。
そういう負の遺産を山ほど残して、安倍元首相は辞任した。その上に菅首相がまた対米従属の道を征くのである。