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 小池百合子東京都知事が、東京アラート解除に合わせて出馬宣言をした。というより、カイロ大学が「間違いなく卒業した」という声明を出すのを待って、満を辞してという印象である。

 

 小池都知事は不思議なぐらい、カタカナ英語をよく使う人だ。私はそこに、何か他人にはうかがい知れないものを感じ、過去の留学経験に関連しているかもしれないと何となく考えていた。

 

 そして繰り返し出てくる詐称疑惑に触れているうちに、ほぼ確信に変わった。語学は彼女の生き方に関わる原点に起因するものなのだろう。エジプトで何かがあったに違いない。

 

 そして数年前、カイロで同居していた女性の証言が出て、今回さらに突っ込んで取材した本『女帝』が出た。そこで明らかになったのは、そもそも小池都知事は卒業以前に、正規のルートで入学していなかったということだ。

 

 その全てに父親が関わっている。その父親がまた、すさまじい人間だった。強烈な上昇志向を持ち、政治家の周囲に出没し、遂には思想傾向も評価されて中曽根康弘の知遇を得たのである。小池都知事はその政治ルートを使い、カイロ大学にいきなり二年生として編入したのだ。

 

 しかし、そのカイロ大学が「間違いなく卒業している」という声明を出したのである。これで疑惑にも決着がついたと思っている人も多いだろう。だからこそ、このタイミングで出馬表明を出したのである。

 

 ところが実際は、この声明自体が疑惑をさらに深めているのである。その具体的内容については、この記事を読んでもらう方がいいだろう。

 

カイロ大学が出した声明の、正しい読み解き方

https://news.yahoo.co.jp/articles/511c47469b41ea615fe022653092f50835ee2bf7

 

 学歴や経歴を少し盛ることは正直、少なからぬ人間が行なっている。閣僚で言えば高市総務大臣。米議会立法調査官という謎の経歴を引っ下げて「朝まで生テレビ」で名を上げ、政治家に転身した。

 

 若い女性を一人入れようと探していたテレビ局の要請に、たまたまハマったのである。その際、アメリカに行っていいたとはいえ、下院議員の無給ボランティアでは格好がつかないため、実際にはない奇妙な肩書きをつけたのである。

 

 小泉進次郎環境大臣は、バンド活動に熱中していて大学を卒業できず、それをごまかすすため父親の政治力を行使、いきなりコロンビア大学大学院に入学した。しかし、内閣に入ると守られて疑惑の追及もできない。

 

 ちなみに、その父親、つまり小泉元首相自身、大学時代に婦女暴行未遂事件を起こし、父親がそれを揉み消すために留学させたら、そこでまた暴行未遂事件を起こした。政治家になってからも、芸妓さんを行為中に死なせている。

 

 そんな小泉元首相に当時、小池都知事はゾッコンで、郵政解散選挙の時には刺客候補として名乗りをあげた。選挙カーでいちゃつく様子は、週刊誌に「世界は二人のために」と書かれるほどだった。そして防衛大臣に取り立てられる。

 

 しかし、「変人」小泉純一郎に結婚の意思は全くなく、小池都知事は大臣の座を追われる結果となった。そして小池都知事は体調不良で倒れ、救急搬送されたのである。この体験で小池都知事は、権力のために生きようと決意したのではないか。

 

 経営コンサルタントなども、経歴に疑惑のある人間はよくいる。たいてい口がうまく、世渡りがうまいタイプだ。しかし政治家の詐称は許されない。特に小池都知事の詐称はド派手だ。これで通用してきたのは、彼女に備わった天性の政治力によるものなのだろう。安倍首相などとても及ばない。

 

 ここまで強い上昇志向と権力欲がある人間を、私は怖いと思う。言葉は丁寧だが目が笑っていない。何を考えているかわからない人間だ。都知事も踏み台だし、権力者への階段を上ること自体に生きる意味を見出しているのだろう。

 

 政治家には健全な自己形成が求められる。歪んだ人間に力をもたれては困るのだ。小泉元首相は異常なところがあり、冷酷で、この時代に日本はアメリカに完全従属し、規制緩和と非正規の拡大で格差が拡大した。

 

 そうは言っても残念あがら、都知事選に有力な対抗馬はいない。小池都知事は二階幹事長らと頻繁に打ち合わせをしていて、完全に支持を取り付けた。どういう取引をしたのか何を企んでいるのか、都民として気になるところだ。

 

 追記

 

 小池都知事は15日、卒業証書を公開した。結論から言って、下駄を履かせてもらって卒業したのだと私は思う。