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 安倍政権の検察庁法「改正」案強行は、意図も審議方法もあまりにも露骨だ。政権べったりの黒川検事長を何が何でも検事総長にしたい。そのためには禁じ手でも何でも使う。

 

 前回の審議で失言を繰り返した森ゆうこ法務大臣は、審議に参加させない。そして安倍首相は例によって、木で鼻をくくったような答弁を無表情のまま繰り返している。

 

 この人には何を言っても「暖簾(のれん)に腕押し」「糠(ぬか)に釘」。心というものがあるのかどうか疑わしい。普通じゃない。私は安倍首相を、他者への共感力を全く欠いた社会的病質者(サイコパス)だと思っている。

 

 そもそも、安倍首相に「それは民主主義の破壊だ」「三権分立は民主主義の基本」などという、まともな批判をしても通じない。最初から民主主義のことなど全く気にしていないからである。あるいは破壊する気満々なのである。

 

 安倍首相の頭にあるのは、権力を維持して全能感と高揚感を得ることだけ。国民はもちろん、日本国のこともどうでもいい。何か思想というものがあるというのは過大評価だ。ただただ自分が大切で、「偉大な」祖父と一体になりたいだけ。自己愛が全てなのである。それほどまでに巨大な欠落感を抱えていている、まさに空洞そのものだ。

 

 日本国民は今、人間の姿をした空洞に支配されている。このことをよく肝に銘じなければならない。まともな理屈など通用しない相手なのである。この人が恐れていうのはただ一点、権力を失うことだけだ。

 

 自分の邪魔をするものは容赦なく破壊し、いじめ抜く。凶暴なのだ。空洞なのにプライドだけは高い。内閣の中でただ一人、あの小さくて顎が出るアベノマスクを意地でもつけ続けているところに、安倍首相の計り知れない不気味さを感じる。

 

 そしてこの7年半、どんな無茶をしても国民はすぐに忘れたという成功体験がある。だから今度も乗り切れると思っている。国民はハナから馬鹿にされているのだ。だから今、日本国民は空洞に馬鹿にされない行動をとらなければならない。