コロナ後の世界では、何かあると外出自粛になり、人との接触を避けて自宅にこもるということが繰り返され、それが日常になっていくのではないか。
人と人との間に、今までより距離ができるだろう。何でもオンラインでやるようになると、人間の身体感覚はどうなるのだろう。その分、ペットの重要性が増すかもしれないが、外に出ないとなると、犬より猫になるのか。
人類がこのような感染爆発にさらされた理由の一つは、やみくもなグローバル化史上主義だと思う。感染学者は早くから警告していたのに、グローバル化第一で負の側面を全く考えなかった。
地産地消という経世済民の基本を蔑ろにし、安さばかり追求して、地球の反対側から果物を輸入する。何でも海外で作る。いま流通している衣服の97%は外国で作られ、それを何とも思わなくなってしまった。
日本の高い縫製技術は消滅寸前で、着物でさえ中国生産に依存している。だから京都や金沢の業者ですら、着物の良し悪しがわからない。
我々は毎日、大量の情報を追いかけて、時代から取り残されないように必死だ。家にいる機会に、色々考え直してみるのも良いのではないだろうか。