こんにちは!ゆるゆる発達障害トレーダーのカネさんです!
ボクは現在、発達障害者に独立を経験してもらうための
「シアワセ起業コンサルタント」を経営しており、
さらに、そんな当事者に勇気を持ってもらうための
「発達障害者でも天職を見つけてシアワセに生きることが出来る9つのステップ」
というステップメールを配信しています。
そこで今日の記事は、
どうして「発達障害者に向けての起業コンサルタント」を志すようになったのか?
いわば「エピソード”0”」を書いていきたいと思います。
(かなり長文となってますので出来る限りお付き合いください)
「発達障害者を独立させてどうするの?」
「なんで発達障害者にこだわるの?」
「あなたのやろうとしてることの意味がわからない」
もう千回くらい言われてきたと思います。
そこには、
「ボク自身会社勤めが出来なくて悩んだいたこと」
そこから、
会社勤めしないで生きれるようになったノウハウを伝えていきたいと思ったのと同時に、
「発達障害者には特別な能力」があると信じているし、
その特別な能力は「独立してこそ発揮できる」と思っているからです。
そう思うきっかけになったのは
数年前まで勤めていた「障害者枠」で就職した職場にあります。
ボクは数年前まで「障害者就労支援センター」の紹介で、整備工場で仕事をしていたことがあります。
その工場にはボクより先に別の当事者の方が勤めていたんですが、
彼は、「知的障害」の他に「LD」や「アスペルガー」を合わせ持っており、
普通の日常会話は何の問題もなくかわせるのですが、
彼は徹底した「ジャイアンタイプ」の人間でした。
彼はボクより、5つほど年上でさらに職場の先輩ということもあり、
とにかくボクに「自分への服従」を求めてきました。
その上、自分が常に話題の中心になっていないと気に入らないタイプで、
集団で話してる時に自分に話が振られないと「自分は無視されてる」と思い込み、
急に怒りだしたり、暴れ出したりと、ホントめんどくさいというか、関わりたくない感じで、
会社もいくら「障害者枠」で雇用しているとはいえ、彼の言動に手を焼いていました。
ボクも正直彼のことが大嫌いだったし、休憩中も絶対彼がいるとこで食事しないようにしてたくらいです。
そんなある日、会社にレストアしてほしいエンジンがあるとお客さんから依頼を受け、
ボクが所属していた班に持ち込まれました。
依頼を受けたエンジンは年式がかなり古く、取り扱ってるパーツが少ないうえ、
あちこち傷んでいました。
なので手持ちの部品で対処するしかなかったのですが、
どんなに手を加えてもエンジンはウンともスンとも言いません。
約束の納期が迫ってることもあり、
ボクたちの班は直すことをあきらめ、お客さんへのお詫びの言葉を考えていたところ、
ふらりと、「例の彼」が工場へ現れ、
衝撃的な光景をボクに見せてくれたのです。
なんと、彼はあっという間にエンジンを直してしまったんです。
ボクたちの班5人がかりで出来なかったことを、
彼は数十分で解決してくれたんです。
あれだけ、会社の厄介者と思われてた彼にこんな特技があったとは全くわからなかったし
「どうせ、仕事なんてろくに出来やしないだろう?」って完全に侮っていたんです。
ボクは心の底から彼という存在に感動してしまいました!
彼は「天性のエンジニア」だったんですね。
このときです、
ボクが発達障害当事者には
「底知れない力」
「能力があること」に気づかされたのは。
確かに彼は他人とのコミュニケーションの取り方や、時間の把握もろもろ難がありました。
しかし、いざ自分の得意である「エンジンの組み立て」に取り掛かると、
熟練工さえ唸るような仕事ぶりを発揮し始めるんです。
彼はその後、
社内での暴力沙汰など、他もろもろの問題行動が原因で解雇処分となりましたが、
もし、彼が「コミュニケーションの問題」や「会社組織独特の暗黙のルール」に縛られることなく、
自分が「伸び伸びと自由に動ける場」で、「自分の得意なこと」だけに取り組むことが出来ていたら・・・・、
そう考えると、ボクはとても切なくなりました。
このブログで何回も言ってきましたが、
ボクは誰がなんと言おうが、
徹底した「発達障害者は特別な能力を持っている」論者です。
さっきの彼にしても、コミュニケーションの難、時間を守れない、激烈な感情という欠点があったからこそ、
熟練工も唸るような「天性のエンジンセッティング」という長所があると思ってるし、
大きな欠点の裏側にはそれを補うために欠点と同じくらい大きな長所があるはずなんです。
ただ、それが会社組織という枠組みで生かすのが難しいんじゃないかと思うんです。
確かに会社に勤めれないから、独立するなんて極端すぎるし、
無謀と思うでしょう。
しかし、
彼らは、他にどこでどうやって自分の持つ長所を発揮していけばいいんでしょう?
確かに独立以外の方法も探せばあるかもしれませんが、
ボクにはこれ以外思い浮かびません。
みんながみんな賛同してくれなくていい、
ボクの考えに共感してくれる人が1人でもいてくれればそれでいい!
まずは手始めにボクが自分らしく自由に楽しく生きていれば、
どうせ、共感してくれる人が出てきてくれるし!