THEピンポン! 10
「部長の言葉」
それでも僕はぎりぎりの状態で試合を続けた。しかしそれは卓球ができるほどではなかった。
部長はしゃがみこみサーブをしてきた。僕はめまいもしてきてボールが見えずらかった。
「ボールが見えない」
僕は無理やり振り空振りした。次は僕のサーブだった。
しかし腕の痛みやめまいがすごくいつものサーブができなかった。
だからボールは変な方向へ飛んでいきまた点が取られた。
「だけどボールにはあたっている、いけるぞっ!」
次のサーブはコース内に入ったが回転がかかっていなかった。
部長はドライブをしてきたが僕は腕の痛みを我慢し本当の最後のドライブを打った。
「いっけーーーーーーーーー!」
それはいままでにないぐらいの回転がかかったドライブだった。
部長はラケットにボールを当てたがアウトとなった。
「よしっ、くっ腕が・・・・」
腕の痛みに我慢できず腕を押さえた。それに気づいた部長は僕の目の前に来た。
「風野お前骨が折れているんじゃないか?」
「そんなことありません」
「さっきのドライブを見たでしょ」
「じゃあ腕を上げてみろ」
しかし僕は腕が上がらなかった。
「この試合は棄権しろ」
「でも」
「速く病院に行かないと一生卓球ができなくなるぞ!」
「いまならまだ間に合う、中体連に」
「はい」
僕はこの試合を棄権した。そして病院へ向かった。
次回 「失ったもの」