人生の課題をライフタスクと呼びます。
ライフタスクには「愛のタスク」「交友のタスク」「仕事のタスク」の3つのカテゴリがあります。
交友のタスクは、別名社会のタスク、関係のタスクとも呼ばれるもので、友人や職場などの対人関係、趣味のサークルや地域社会の人々とのつながりなど、通常の人間関係における課題はこれにあてはまります。

 このタスクに分類される関係は、愛のタスクのような濃密性はありませんが、人が生きていく上ではやはり欠かすことのできないものです。このタスクの解決には、正しい行動のもととなるコミュニケーション能力が不可欠です。相手の気持ちを汲み、こちらの意図をスムーズに伝えることのできる技術が、多くの課題を解決します。

 ただここで気をつけたいのが、たくさんの人との交流があることが、交友のタスクの達成になるとは限らないということです。本来の対人関係とは、立場を超えて対等で尊重し合えるものであり、好意的な協力のもとに成り立ちます。そうした関係を周囲と築ける人は、正しいタスク達成を行っています。

 例えば、職場での会話において、上司の意見にただ従うだけでなく、自分の意見もしっかり伝えつつ、相手の立場や意見を尊重することが大切です。これは上辺だけの従順ではなく、建設的なコミュニケーションを生み出します。

 さらに、友人関係でも同様です。友人と意見が対立した場合でも、お互いの意見を尊重し、対話を通じて解決策を見つける姿勢が求められます。例えば、旅行の計画を立てる際に、自分の希望だけを押し通すのではなく、相手の希望も考慮し、折衷案を探ることが、健全な関係を築くための一歩です。

 あなたは、どうでしょうか?友達が沢山いると言っている方、人脈に困っていない方、しっかりと日頃から対等な関係を築けていますか?ただ上辺だけのコミュニケーションと相手を尊重できるコミュニケーションを誤解していることはないでしょうか?

 SNSが主流の現代ですが、コミュニケーションの質は、おそらく落ちてきているのではないでしょうか?
一度にたくさんの人と知り合えるからこそ、本当に尊重して関係を築くとはどういうことか、考えてみてはいかがでしょうか?

◆解決策の提案
アクティブリスニングの実践:相手の話を注意深く聞き、理解した内容を自分の言葉で確認することで、誤解を減らし、相手に対する尊重を示します。

フィードバックの提供:相手の行動や意見に対して具体的で建設的なフィードバックを行うことで、より良い関係を築くことができます。

共通の目標を持つ:友人や同僚と共通の目標やプロジェクトを持つことで、協力と相互理解が深まり、対等な関係が育まれます。

自己反省:定期的に自分のコミュニケーションの仕方を振り返り、改善点を見つけることで、より質の高い対人関係を維持できます。

あなたがコミュニケーションを取る目的は何でしょうか?
それを明確にすることで、より意識的に対人関係を築くことができるでしょう。
本当に尊重し合える関係を目指して、日々のコミュニケーションを見直してみましょう。