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今更感たっぷりですが「チーム・バチスタの栄光」で有名な海堂尊の
「ナイチンゲールの沈黙」「螺鈿迷宮」「ジェネラル・ルージュの凱旋」の3作品
上下巻6冊を一気読みしました。最近の更新&作業の遅れは読書が原因です。

しかし面白かったです。ネタバレにならないような感想を少々。

「チーム・バチスタの栄光」は映像化(TV/映画)される前に読んでいましたが
TVのキャストを見た時点で視聴することを断念しました。
映画も見れずじまいだったのですが竹内結子が好きなのでちょっと気になってます。
作品はメディアが取り上げただけあって非常に素晴らしいと思いました。
現役医師が作者なだけにリアルで、問題点の提起なんかも生々しいものでした。
作品を牽引し、今後のシリーズにも関わるメインキャストの2人のプロローグといったいった
ところでしょうか?

「ナイチンゲールの沈黙」はとっても神秘的な色合いの強い作品でした。
医学的な見地?にたって特殊能力?才能?といった切り口から始まり
ショッキングな展開を迎えます。
今後どうなっちゃうのだろう?的な結末でした。

「螺鈿迷宮」も少し暗い内容でしたが
死というものに対する考え方がテーマ?だったような気がします。
良い悪いは別にして納得出来るところとそうでないところが突きつけられた感じです。
医療現場、医療行政他ちょっと複雑な事情の絡んだ現場との考え方などが見え隠れしているように思います。
今後に繋がるちょっと不気味なエンディング?だった様な気がします。

「ジェネラル・ルージュの凱旋」はミステリー色を取っ払った作品で「ナイチンゲールの沈黙」
と同時進行していた話。
正直読んでいて一番爽快感があり面白かったです。
剣を使わずして繰り広げられる攻防は非常に見事で作者の表現力に只惹かれっぱなしでした。
臨場感溢れる描写と息もつかせぬ場面構成にヤラレっぱなしでした。

これら作品は非常に考えさせられるテーマを個性豊かな登場人物達が重くならないよう?
縦横無尽に動き回り活躍します。
各作品ごとに絶妙に絡み合い「あ、このシーンは!」と別巻にて描写されるなど
仕掛けも沢山です。
架空の町を舞台に時間軸(縦糸)と登場人物の活躍(横糸)で素敵な織物が構成されていくような感じでした。
未読の方は是非読まれてみてはいかがですか?凄く読みやすいですし、気になって止まらなくなりますよ。