右手がしびれている
やばい、と思った。最近、右手が慢性的にしびれている。
下手すると、脳梗塞の前兆なんてことも考えられる。実は私の母方の家系は、母も含めてほとんどそれで亡くなっているのだ。数年前は二十八歳だった従兄弟までクモ膜下でこの世を去った。
うわ、まずい。まだ、あれもやっていないし、これもやっていない。何より、今の私は独り暮らしであり、ここで倒れると腐乱死体になるまで発見されない恐れがある。やだな、そんなの。せめて、腐る前に見つけて欲しい。
ただ、右腕の肘から先がしびれるだけで、他は何ともないのだ。自覚症状的にはそんなに重病っぽくない感じである。
今日も気になって、ウェブで検索していた。で、あるQ&Aを見て、これだと思った。私と同じような症状を訴える人に対して、回答者がこう尋ねていたのだ。
「いつも片方の肩を下にして寝ていませんか?」
そう。最近、いつも右肩を下にして寝ていた。実は私、最近いわゆるXX肩(適当に数字を入れて)というやつで、左腕が上がらず痛い。したがって、反対側の右を下にしていたのだ。
もともと左を下にして寝るくせがあった。右肩は野球の球を投げられるようにとかばってきたのだ。最近はやっていないにもかかわらず、それをずっと続けてきた。したがって、右肩は下にされて寝ることに慣れていない。腕をしびれさせて「やめてくれ」と言っているのだろう。
でもなあ、あおむけではなかなか眠れないんだよな。よし、うつぶせで寝るか。
これで問題があったら、いったいどこがしびれるんだろう?
あり得ないチョンボ
とあるセミナーに申し込んだ。
忘れてはいけないと思い、部屋のカレンダーに書き込んだ。「土曜日の10時」。
念のためにiPhoneのカレンダーにも入力。「土曜日の10時」。
そして、土曜日の10時ちょっと前。会場のホテルへ行き、「XXセミナー」と看板がある会議室のドアを開けたが、誰もいない。
ここの主催者はよく遅れるので有名だ。仕方ないなあと思いながら待つが、10時を過ぎても来ない。さすがにおかしいと思ってiphoneを取り出し、主催者から来たメールを確認して愕然とした。
セミナーの時間は日曜日の10時だったのだ。1日間違えた。土曜日にはセミナーなんてない。
でも、と私は頭をひねった。ホテルの会議室の前には確かに私が出る予定のセミナーの看板が出ていたのだ。前日から出すわけがないではないか。
翌日にわかった真相。なんと、主催者も私と同じようにセミナー開催日を間違え、土曜日に会場を借りていたのだ。こんなことってある?間違った会場の前で間違った参加者がボケっと待っていたのだ。
恐るべき、ボケのリンク。
いやいや、と私は思う。実は私は間違えてなんかないかもしれない。セミナーは本当に土曜日だったのだ。それが何かの拍子にセミナーが日曜日にある別世界のパラレルワールドへ私が移動してしまったのではないか。
思いっきり近接した世界だったため、ホテルの看板がそのままだったりと痕跡があるのだ。
そもそも、こんなに用意周到で冷静沈着な私が日時を間違えるわけないじゃないかって、たまにやるけどね。







