同窓会に行かなかった
同窓会へ行かなかった。
おまえらは社会でおよそやるべきことをやってしまい、もう先が見えているのだろう。子供たちも立派に育て上げ、やりきった感があるのだろう。
もう、おまえらの人生は仕上げモードか?心地よい満足に浸っているおまえらは、お互いよくがんばったねと、昔の仲間と語り合いたいんだよな。
おまえたちは今、過去を振り返っている。過去を見ているんだ。
だが、俺は違う。俺がいるのは、いまだ戦場のど真ん中だ。いまだにひとまわりもふたまわりも年下の連中に交じって、血路を開くべく奮闘中である。
大学を出た時、俺はお前たちと同じスタート位置にいた。なぜ、ここまで差がついたのか?まあ、結局は別れてしまう妻をめとったり、就職先に問題があったりと、言い訳しようと思えばいくらでもできる。
だけどな。まだ終わっちゃいない。いや、始まってすらいない。
絶対に突破してやる。浮かび上がってやる。自分で満足できる自分になれたら、その時は同窓会に顔を出してやってもいい。
でもな、その時はこんなことを言う自分が目に浮かぶんだよ。
「あれっ?みんな、どこに行っちゃった?えっ、みんなもう死んじゃったの?」












