【映画評】人間の証明
出演: 岡田茉莉子, 松田優作, ジョージ・ケネディ, ジョー山中, 三船敏郎
監督: 佐藤純弥
(概要・あらすじ)
「犬神家の一族」に次ぐ角川春樹事務所製作第二弾作品。日本とアメリカを舞台に、戦後30年という歳月に刻まれたさまざまな人間の生きざまを描くサスペン ス・ドラマ
東京の高級ホテルのエレベーターで黒人男性が殺された。“ストーハ”という言葉と、西条八十の詩集を残して。捜査線上に見え隠れするファッ ションデザイナー八杉恭子とその息子。
黒人男性の過去を追って渡米する棟寄刑事。八杉と黒人男性の意外な関係、そしてアメリカの刑事と棟寄刑事の関係が明 らかになる……。
(ここまで)
1977年の映画です。スカパーで見ました。なぜ今さらと思うかもしれませんが、ずっと気になっていた作品でした。上映当時はまだ子供で、一人や友達と映画館に行く時期はもう少し後でした。
予告編 も格好いいし、面白そうじゃないですか。キャストも豪華です。35年間、頭のどこかにずーっと引っかかっていたのですよ。いつかは見てやろうと。
で、ついに見ました。
感想。この映画、めちゃくちゃじゃん。と言うか、映画の体をなしていません。一言でいうと、筋書きは「砂の器」そっくりです。基本はそこで、あとは中身を適当に入れ換えてグシャグシャに詰め込んだだけです。
あと、いくらなんでも黒人差別ひどすぎですよ。よく問題にならなかったなと。
いちいち矛盾点を上げるときりがないので、それはこちらのサイト (ネタバレありだけど、たいした映画じゃないから見ちゃっていいかも)に譲ります。何億分の一かの偶然が何回も出てきて目が回ります。いくらフィクションでもこれはないかと。
最後までわからなかったのは詩集と黒人親子の関係ですね。どこからあの詩集が出てきて、日本語の読めない黒人兵がなぜ持ち歩いていたのか?主題歌 になるぐらいだから、重要なモチーフだと思うのですが。
この作品、当時の映画批評家からは、めちゃくちゃにこきおろされていたようです。
うーん、今回ばかりは批評家の側に立ってしまうな。