【映画評】横道世之介 | もの申すブログ

【映画評】横道世之介


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(紹介記事)
長崎から上京してきたお人よしの主人公の青年と周囲の人々のエピソードが描かれる。主人公とヒロインには、『蛇にピアス』で共演を果たした高良健吾と吉高由里子がふんし、メガホンを『南極料理人』『キツツキと雨』の沖田修一が取る。

ネタバレしないように映画評を書きます。

結論から言うと長いです。160分もあります。4~50分は切れるでしょう。不必要なシーンが多すぎます。

見に行った理由は、舞台が80年代の大学キャンパスだからです。そう、私自身が青春を送った時代であります。

冒頭で今はない新宿の「さくらや」があったり、男がシャツをズボンに入れたり(入れないのは中国人だった!これマジです)、眉毛の濃い女性を見られたのは嬉しかったですね。まあ、最初だけですけど。

途中、何回も「まだやるのかよ」と時計を見てしまった作品ですが、最後までそれなりに楽しめたのは吉高由里子や
綾野剛が演じたサブキャラクターの魅力でしょう。脇の配役は皆しっかり芝居をしているので映画そのものがグダグダになることはありませんでした。

肝心の横道世之介ですが、名前が映画のタイトルになるほどキャラが立っていません。個性がないのです。高良健吾は熱演だったと思いますが、脚本と演出がお粗末すぎて、全然印象に残りません。ストーリー的にもまわりの人々へほとんど影響を与えていませんし。

とことん優しいとか、きれいなものが好きとか、多少デフォルメしてでも目立たせないと横道世之介が真の主人公にならないんですよ。最後の方に出てきた趣味?もとってつけたようで、後の彼の仕事につながる片鱗が全く見られません。

全体的にストーリーが弱いというか、伏線の張り方が下手なので、エンディングが全く生きないんですよね。これで泣けと言われても無理です。また、「現代」を描いた部分は何を言いたいのか意味不明でした。十年やそこらで学生時代の友人を忘れるわけないじゃん、と心の中で毒づいちゃいました。

個々の役者の演技を見に行くのだと割り切れば(それで1,800円払います?)見る価値はありますが、映画全体の出来としては首をかしげます。テレビかDVDレンタルで十分ではないでしょうか。