【DVD】ももいろクローバーZ「試練の七番勝負」 | もの申すブログ

【DVD】ももいろクローバーZ「試練の七番勝負」

おおっ、しばらく真面目なテーマが続いたではないか。
土曜日の酔っ払い課長 は微妙だけど。ここは一発、ももクロいっておきます。
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DVDを語る前に話は2011年4月10日の中野サンプラザ公演に遡る。この日はももクロの歴史にとって重要な転機となる一日だった。明らかに一番美人でサブリーダーで、かつMC(トーク担当)だった早見あかり(あかりん、ブルー)が、この日をもって、ももいろクローバーを脱退したのだ。つまり引退公演の日。

この公演のDVDも買ったが、これは真面目に泣けた。あかりんだけのために作られた「あかりんに捧げる歌」というのがありまして、これがグッとくるのですわ。で、涙、涙で感動のフィナーレ...とはいかなかった。あかりんが去った後、コンサートの最後に突然、グループ名変更が発表されたのだ。そう、「ももいろクローバー」が、ももいろクローバーZに。

騒然となる会場。初めはポカンとし、そして猛抗議するメンバーたち。彼女たちにも改名は全く知らされていなかった。強引な「多数決」を経て、それは正式に決まった。

さらに。普通であれば、主要メンバー脱退でショックを受けたメンバーをしばらく休ませたいと思うのが人情かもしれない。ところが、ももクロスタッフは、そうさせなかった。翌日の4月11日から7日連続で、ももクロと各界の著名人とのトークショーを開催したのだ。それが、このDVD。

進行役は山ちゃんこと、南海キャンディーズの山里亮太。彼が実にいい仕事をした。

1日目。テーマは「バラエティ」。ゲストは、よゐこの有野晋哉。
面白かったが、メンバーのトークは、まだ荒削りな印象。これから日を追うごとによくなっていく。

2日目。テーマは「お金」。ゲストは金子哲雄(舌足らずな喋り方の流通評論家)と田中秀臣(経済学者)。
お金というよりは、ももクロのプロモーションプランが語られた。驚くべきことは、ここで語られたプランや、ももクロメンバーたちの夢のかなりのことが、それから1年も立たないうちに実現しているのだ。

ドイツ、フランスでの公演、ドラマ出演、チケットが取りにくいアイドルになりたい(今は日本一と言われている)、企業とのタイアップ等々。まさに予言の回。

3日目。テーマは「アメリカ」。ゲストはデーブ・スペクター。
いつものアメリカンジョーク満載の回。海外進出という点では参考にならないが、意外や日本のトーク番組でうまく発言するコツなどが披露されて、それがなるほどと思わされた。

4日目。テーマは「プロレス」。ゲストは武藤敬司。
プロレスとももクロは実に相性がいい。メンバーが入場シーンやマイクパフォーマンスをやったのだが、その格好良さ目を見張ったし、腹を抱えて笑った。武藤にも気に入られたももクロは後日、顔にペイントしてプロレスのリングに登場し、歌だけでなく、毒霧を吐いたり、場外乱闘に参加したりすることになる。

5日目。テーマは「プロファイリング(分析)」。ゲストは吉田豪。
吉田氏はアイドルのインタビューで有名なライターなのだが、ツボを心得たインタビューは実に楽しく、ニコニコしながら見てしまった。彼いわく、いろんなアイドルグループを見ているが、こんなにメンバー同士の仲がいい子たちは見たことがないそうだ。

6日目。テーマは「アニソン(アニメソング)」。ゲストは水木一郎。
ここではじめて、メンバーに「Z」の秘密が明かされる。今、ももクロがテレビに出ると必ずやる「ももいろクローバーZ!」の発声とアクションは、まさにこの日、Zの本家、水木一郎によって伝授されたのだ。

7日目。テーマは「ロック」
最終日。この日はトークショーではなく、ザンジバルナイトという日比谷野外音楽堂に3000人が入ったロックイベントに殴り込みをかけた。これが圧巻。

今でも語り継がれるリーダー百田夏菜子の第一声。
「ロックファンの皆さん、目を覚ましてください!」

床が滑るからと裸足になった5人の少女は、ふっきれたように炎のパフォーマンスを見せる。わずか4曲。でも、それは観客の魂を揺さぶった4曲。頼りにしていたメンバーの脱退、意味がわからなかった突然のグループ名変更、それらは、はるかかなたへ吹っ飛んで行った。まさに、ももいろクローバーZという全く新しいパフォーマーが誕生した瞬間。

何だアイドルかと、軽く見ていた観衆が、時間と共に熱狂していくのがわかる。公演後に主催者のリリー・フランキーは「感動しました。これはロックを通り越して、ドパンクですね」と、深い感銘を受けた様子で語った。あの、いつもクールなリリーさんがである。

ここまで。

この7枚のDVD。たった一週間のできごとなのだが、少女たちがアーティストとして、そして人間として著しい成長を遂げた姿を目撃できる。大げさではなく、初日と7日目では全くの別人だ。

彼女たち自身の頑張りはもちろんだが、あえて試練と、挑戦すべき壁を与えて、ももいろクローバーZを飛躍させたスタッフの皆さんに深い敬意を表したいと思う。

おっと、ももクロを語ると、いつもより真剣になってしまった...。
では、おやすみなさい。

(参考)ももクロの過去ブログです。

だから、私はももくろが好き

ももくろ中毒患者の独白

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