【映画評】TIME
Yahoo!ではあまり評価高くないのが不思議。まあまあよくできた映画だと思うし、ドラゴン・タトゥーの女より個人的には楽しめた。
未来は時間が通貨になっているという設定で、富める者は長生きで貧乏人が早死にするという、わかりやすい世界。最後までこの世界観を貫き通したのは立派。
価値観の転換というのはSFの基本なのだが、その意味で今ひとつ凄みというか、迫力に欠けるのはなぜだろうか?それは、この「時間」の価値が普遍的過ぎるからだ。つまり、それが誰にでも大事なもので、みんなが欲しがる。まさにお金そのものだ。最初はえっと思って引き込まれても、すぐに慣れてしまう。あとは昔ながらの義賊の話とあまり変わらない。
「ブレードランナー」という映画はP.K.ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」を原作にしている。この原作には強烈な価値の転換があり、その部分はほとんど映画で省略されてしまっている。小説の世界では人間の夢は「生きた動物を飼う」ことなのだ。金の無いやつは電気羊などの代理品を買うしかない。登場人物がたいした目的もないのに生きた動物に恋い焦がれるさまは異常であり、まさにセンス・オブ・ワンダー、SFの醍醐味だ。
どうせなら、この映画も徹底的に「時間」の意味を突っ込んで欲しかった気もするが、やり過ぎると客がついてこれなくなってしまうかな。
ということで、きれいにまとまってそれなりに面白かったが、もうちょっと何とかと、ないものねだりをしたくなった映画であった。☆3.7ぐらい。
未来は時間が通貨になっているという設定で、富める者は長生きで貧乏人が早死にするという、わかりやすい世界。最後までこの世界観を貫き通したのは立派。
価値観の転換というのはSFの基本なのだが、その意味で今ひとつ凄みというか、迫力に欠けるのはなぜだろうか?それは、この「時間」の価値が普遍的過ぎるからだ。つまり、それが誰にでも大事なもので、みんなが欲しがる。まさにお金そのものだ。最初はえっと思って引き込まれても、すぐに慣れてしまう。あとは昔ながらの義賊の話とあまり変わらない。
「ブレードランナー」という映画はP.K.ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」を原作にしている。この原作には強烈な価値の転換があり、その部分はほとんど映画で省略されてしまっている。小説の世界では人間の夢は「生きた動物を飼う」ことなのだ。金の無いやつは電気羊などの代理品を買うしかない。登場人物がたいした目的もないのに生きた動物に恋い焦がれるさまは異常であり、まさにセンス・オブ・ワンダー、SFの醍醐味だ。
どうせなら、この映画も徹底的に「時間」の意味を突っ込んで欲しかった気もするが、やり過ぎると客がついてこれなくなってしまうかな。
ということで、きれいにまとまってそれなりに面白かったが、もうちょっと何とかと、ないものねだりをしたくなった映画であった。☆3.7ぐらい。