雨漏り修理で化粧ガルバを貼り替えたわけだが、窓枠周りなど水切りの仕上げ方法に新旧で違いがあったので理由を聞いてみた。
M島氏によると、意図的に変えたそう。
↓オールドタイプ
リブとの境目に水平な水切りが入っている。したがって窓枠の水切り内部ではリブが切断されているため貫通しておらず強度が不足する。
↓ニュータイプ
コーキングが無いので構造がみえる。右の水切り部分が一部切断されているのは被さる方である外側リブのため。
↓大窓の端
オールドタイプ画像と同じ大窓の端。内部(下側)のリブのみ貫通しているのが判る。
旧タイプは水平の水切りを挟むためにリブを切断する必要があり、このためリブ内部で上下が貫通しておらず強度が落ちる。接合部にもコーキング処理で防水する必要があるのに対し、ニュータイプはリブを残して強度を上げ、雨水は下に流す設計らしい。
これにより、ゼロキューブの弱点?であるガルバの凸凹を抑制できるのだそう。
そういえば旧タイプでは庇や窓周辺にペコリが目立ったな。
↓窓のペコリ
窓を貫通する位置にあるこの部分のリブが無く水切りのすぐ下が平面であるため歪みが生じていたらしい。
なるほどそういう訳か。
ガルバ板に張りを出すためにはリブがつながっていて壁に密着してなければならない。
実際に剥がされたガルバ板を見ると下張りのサイディングにビス留めとなっているのが判る。
↓ガルバのビス穴
剥がされたガルバ板の下になる方のリブ。端にはサイディングに固定するためのビス穴がある。
この部分が無いと張力が落ちるのは確かで、熱膨張で歪みが出やすいだろう。
そもそもの標準の設計ではどうなっているのか?ガルバの施工方法も代理店ごとに違うのかしらね? 他ゼロキューブの仕上げはどうなっているのかな?
凸凹を味として捉える人もいる…かもしれないので好みの問題だろうけど、私はシャキッと平らな外壁が好き。
少しでも凸凹を抑制したい方は代理店の施工方法を確認してみると良いかもしれません。
ご参考になれば幸い。
7/26 追記:コーキング追加
上の状態でも雨仕舞いに問題は無いはずだが、以前と違う仕上げを気にしてると思わせてしまったらしく穴を塞いだ上に同色のコーキングを施してくれた。これにより見かけ上は新旧の違いが分からなくなった。つまり、外見からはリブが貫通してるかどうかの判断は難しい。
私はこっちの方がスッキリしてるので気に入った。
ガルバのペコリを抑制したい方は事前にこの画像を見せるなどして仕上げ方法について希望を伝えておいたほうが良いと思います。