屋根のはなし② | 意地に生きるも男の本懐 なんてね

意地に生きるも男の本懐 なんてね

意味はほとんどない・・・ひとりごと

ちょっと懐かし昭和の思い出話

     (サブタイトル)

(続き)


 それから2週間くらい後に、かなり大

な台風がやってきた。最大瞬間風速5

メートル位の大きな奴だった。コース

はここを直撃だ。「大きな被害がなけれ

いいけど・・・。」と母が言う。雨戸

全部閉めきって台風場過ぎるのをじっ

待っていた。



「バリ!、バリ!、バリ!」雷が落ちた

ような凄まじい音が響き渡った。「何じ

ゃ!何が起こった?」母が外に出て確認

した。



「大変じゃ!屋根のトタンが飛んだ・・

・」しかし、どうすることも出来ず、台

風の通過を待った。台風が過ぎ去ったあ

と、あちこちに飛んで行ったトタンを集

めるのが大変だ。田んぼの中、山の中、

庭の中、家族で集めた。「びっくりした

ね!大変な台風じゃったねー!」と話し

ながらふと気がついた。



 えっ・!トタンが飛んだの家だけ・・・



 周りのどこの家もトタンは飛んでいな

い!自慢していた職人さんの顔が浮かん

だ・・・。



 ほどなく当時では異例の「クレーム」

で再工事をしたことは言うまでもない・

・・



 屋根だけに「ヤーネー!」(お粗末!)