テレビのはなし②-1 | 意地に生きるも男の本懐 なんてね

意地に生きるも男の本懐 なんてね

意味はほとんどない・・・ひとりごと

ちょっと懐かし昭和の思い出話
     (サブタイトル)


 子供の頃の楽しみは、なんと言って

テレビ番組に尽きる。特に昭和の時

は、歌に関わるものが多かった。そ

中でも特に記憶に残っているのが、

全日本歌謡選手権」という番組だ。

会は初代が長沢純さんで2代目が浜

淳さんであった。軽妙な語り口と、

張感のある番組展開についつい引き

まれていったものだ。この番組は、

ロ、アマ問わず参加できるというの

売りであった。プロといっても売れ

いないのだから、素人同然である。

ロ、アマが同じ土俵で競うという設

に妙に緊張感があった。


 番組の進行は単純明快、まずは自分

で選択した曲を歌い、それを審査員が

評価し得点を付けるというものだ。タ

ーンテーブルに乗った挑戦者が最後に

回ってきて70点以上を獲得すると合

格となる運びである。惜しくも70点

に満たなかった者は、中央でターンテ

ーブルが止まらず1回転して帰って行

くという設定なのだ。挑戦者の祈るよ

うな思いが視聴者にヒシヒシと伝わっ

てくる。これが最後のチャンスなんだ

という悲壮感のような切羽詰まったも

のが見ている側に伝わってきた。


(続く)