夏のはなし | 意地に生きるも男の本懐 なんてね

意地に生きるも男の本懐 なんてね

意味はほとんどない・・・ひとりごと

いつも自分のつまらない話ばかりなので

自分の知人の失敗談?を

どうぞ読んでください。

ただし、方便がたくさんありますので

分からなかったらネットで検索をお願いします。


ちょっと懐かし昭和の思い出話


待ち遠しい夏休みがやってきた。

夏休みは朝のラジオ体操から始まる。


みんな6時半までに分校に集まりラジ

オをつける。ラジオ体操は、本校に

通う上級生も含めて全員で行うのだ。


体操が終わると6年生が、出席簿にハ

ンコをついてくれた。ハンコの数が

多いと自慢になった。ハンコが多い

と何かもらえるわけではないのだが

それが田舎の小学生としてのステイ

タスであったのだと思う。


 田舎の夏休みでは、最大の楽しみ

は、水泳である。もちろんプールな

どあるわけでない。いつ誰が決めた

のかは分からないが、小学生の末広

さんちの前の川でしか泳いではいけ

なかった。中学生になると深い淵で

も泳いで良いことになっており、中

学生になるのが待ち遠しかった。


 泳いで良いのは、午後1~3時ま

で。このルールは絶対的なものだっ

た。昔は、特に保護者の監視もなか

ったので、その時間の中で上級生に

遊びながら監視員の役目をさせるの

が目的だったのかもしれない。


 3時になったらみんな解散する。

しかし、私とヒロシ君は考えた「も

う少し泳ぎたいな!」二人で考えた

結果、帰り道に魚を取りながら帰る

ことにした。魚を取る網と、魚を入

れるネットを持ち、魚をひたすら追

いかける。帰り道の1km程度の道

のりを川伝いに帰るのである。当然

川伝いに帰るのであるから、背丈以

上の水深の所が何か所もあるのだ。

しかし、そこの場所を通る時、私と

ヒロシくんはつぶやくのだ。あきら

かに泳いでいるのだが、「右手に網

を持っているのだから、魚を取って

いるはずだ!」網を持ったまま「犬

かき」をしながら「自分たちは魚を

取っている!」と言い聞かせた。か

なりかけて家まで帰った記憶がある。

おかげで、そんなことを毎日してい

ると、魚をいっぱい捕獲することに

成功した。捕獲した魚は家の裏の

小川に石で囲って放した。何日もか

けて集めた魚は、釣堀でもできるく

らいにウヨウヨしていた。私は放す

たびに自己満足に浸っていた。

「すげー、ぶちおるでよー!」

 その満足も盆には、消えていった。

大雨が降って魚は全部流れてしまっ

たのだ。私に一言の断りもないまま

・・・・「チクショー・・・・」