1月10日(12週と6日め)

 

10:30から総合病院の診察。

珍しく朝にトイレに行っても出血がなく、

チクチクした腹痛くらいだったので、調子がよかった。

出血もだんだんと減っていたので、

「12週の壁を越えたし、週数が進んで落ち着いたのかな」と思っていました。

診察で聞くことメモに「通勤毎日しても大丈夫?」と書いたくらい、楽観的でした。

 

総合病院は担当がつかないので、いつもお医者さんとは初めまして。

今日は若い男性医師です。

腹部エコーを受けていたら、男性医師からふと

「あれ?双子ちゃんですか?」

と聞かれました。

そんな診断はもちろん受けていなくて、寝耳に水。

「そんなこと聞いてません……」

と言うのが精一杯でした。

 

いつもはお医者さんで一人で診察が終了するけれど、

「もう一人医師にも診せても良いですか?」

と中堅の女性医師が呼ばれて、

二人で深刻そうに何度も何度も角度を変えてエコーを見ています。

子宮内外同時妊娠をしていてすぐに手術が必要になる、と言われました。

 

赤ちゃんが小さいので、

子宮外妊娠の部分が卵巣なのか、腹膜なのか、卵管間質部なのかよくわからない。

(子宮外妊娠のほとんどは卵管妊娠ですが、卵管は細いので、たいてい7~8週位には破裂してしまって判明します。これだけ週数が進んで大きいと卵管妊娠ではないだろうと言われました。)

 

子宮外妊娠の部位を判断するため、12:00にMRI撮影し、

そのまま入院準備のため心電図・採血・レントゲンを撮って、入院になりました。

入院自体は二回目だったので、入院準備で慌てることはありませんでした。

全然お腹も痛くなかったので、あまり現実感がなく…

言われたとおりに動くだけでした。

 

『コウノトリ』で子宮外妊娠のことは知っていたので、

子宮外妊娠の赤ちゃんとはお別れしないといけないことは覚悟していました。

ただ、子宮内妊娠の赤ちゃんが無事に生まれてこられるのか、

妊娠が継続できるかがとても心配でした。

 

14:00頃にレントゲンを撮り終わってから夫に電話をしました。

「赤ちゃん、ほんとは二人いたんだって。

でももう一人の子は子宮の中にいないから

手術して出してあげないといけないんだって」

と説明しているうちに、悲しみが押し寄せてきて。

言葉に詰まらないようにできるだけ冷静に説明をして、

入院に必要な荷物を伝えました。

 

お昼ご飯もまだだったので、売店で買ったラタトゥイユカレーを食べていたら、

入院病棟に上がってくるのが遅くて心配した助産師さんから電話。

いつ腹痛で倒れたりお腹の中で大量出血してもおかしくない、

一刻を争う状況なんだ…とその電話で実感しました。

 

15:00頃に入院病棟内の診察室で、

さきほどの男性医師と女性医師を入れた4人のお医者さんから診察を受けました。

普通の診察室の経腟エコーよりも高度なエコーなのか、

子宮外妊娠の赤ちゃんの心拍がピコピコと動いているのが見えました。

MRIを見ても結局、腹膜か卵巣か卵管間質部なのかは診断がつきませんでした。

「子宮外でこれほど妊娠が維持できるのか…胎盤はどこの血流に繋がっているんだ」

とかなり議論が交わされており、自分は相当珍しいケースのようでした。

(後で調べてみたら、子宮外妊娠のうち1%位の珍しい部位でした)

 

確かに、妊娠してから毎日不調で出血も続いていた。

どれほどネットで検索したり、妊娠の体験談を見ても

「これだ!」と共感できるものはなかった。

子宮外妊娠に気づいてくれた医師には感謝しかありません。