2006年LAUNCH | 大陸的F1編集後記

2006年LAUNCH

さて、そろそろ冬眠から目覚めなければ...

そう思いつつ、ふと気づけば世の中はもう2月。

正月気分も冬休みモードもどこへやら、そんなものを未だに引きずってるのは僕だけか?


なんせ春節を迎えたばかりなんで(笑)。


懸念されたSUPER AGURI F1もどうやら軌道に乗り出したようだし、

バルセロナのホンダの発表会、そして昨日のモナコでのルノーのイベントと、

僕自身も撮影を始めたので、いよいよ長い冬眠から目覚める時がきたようだ。


それにしても先週のバルセロナのイベントは寒かった!

朝の気温がマイナス1.5度!撮影のためとはいえ、

チーム首脳陣が半袖のチームウェアになったのは、あまりに可哀想。

早く撮影を終わらせてあげたい!そう思った。

天気は良いから、陽が高く上ると暖かいのだが、

それまではまるで冷蔵庫の中に居る気分。


新チームに移籍したドライバーの表情を見ていると、誰もが目を輝かせていて、

チャレンジャーとして強い決意を込めた眼差しを見せている。

つられて撮影している僕まで新たにヤル気にさせられるから不思議なものだ。(笑)


個人的には冬のテストは結構お気に入りだったりする。

朝から晩までダラダラと走るのだが、グランプリでは考えられない時間帯での走行もあり、

また気分的にもみんなまだオフということで、一部チーム関係者を除き、わりとノンビリと構えている。


マシンの走行が途切れた時間帯に日向ぼっこをしながら、i pod に入れたお気に入りの曲を聴きながら、

頬をなでる優しさと厳しさを併せ持つ早春の風に身を任せ、マシンを待つ気分も悪くないものだ。

一切のエンジン音がしない静寂に包まれたサーキットにはまた別の趣がある。


そして発表会ラッシュの今週、僕が選んだのは恒例のルノーのラウンチ・イベント。

パリから日帰り、ルノーのチャーターフライトでモナコまで。

この日の朝のパリの気温は2度、久々のコートダジュールは何と15度!吐く息が白くない!

ここはまるで異国の地。

そういえばニースに居た頃を思い出すと、冬でもヒータを使った記憶が無い...

やはり南仏は冬が最高だ!夏は観光客が多く騒々しいから、南仏に行くなら今の季節がベスト。

前週のバルセロナが異常に寒かったので、覚悟をしていたのだが拍子抜けした。

ヨーロッパ各地から呼ばれたゲスト、プレス、その数500人は下らないと思われる関係者が、

モナコのグリマルディ・フォーラムに集まった。


イベント自体は以外とあっさりとしたものだが、

フォトセッションのあとは言語別にドライバーやディレクターなどへの個別のインタビューが待っている。

同じような質問を4ヶ国語でそれぞれ繰り返され、同じような答えをするのかと思うと、

それだけで2時間近く拘束されている彼らも、仕事とはいえご苦労なことである。


全てが終わるとリージョン別にバスに乗って、ニース空港へ、

行きと同じチャーターフライトでパリへと向かう。

パリの空港を出てみると以外と寒くない、もちろんニースとは比べ物にならないけど...


4日連続で晴天のパリ、春はもうそこまで来ているのかもしれない、

またそれは僕にとって、20年目の「旅」の始まりの季節が迫っているということになる...


遅ればせながら今年もよろしくお願いいたします。