ミシュラン2006年限りでF1から撤退! | 大陸的F1編集後記

ミシュラン2006年限りでF1から撤退!

連日のようにビッグニュースが飛び込んでくる。

今日のプレスリリースは「ミシュラン」からだった...


「2006年限り、F1から撤退を表明!」


2008年からのレギュレーションでタイヤメーカーが1社になるとFIAが発表。

それを受けてタイヤサプライヤーとして競争相手のいないF1は意味が無いと、

ミシュランは撤退を表明した。


この判断をどう思うか?

そもそもお金がかかりすぎるからF1を規制しようというのは実に変な話だ。

レースの存在自体が、「消費」であることには間違いなく、

レースをすること自体がお金のかかる事というのは大前提なわけで、

予算が無いなら、GP2や下のカテゴリーに参戦すればいい。

何も最高峰を謳うF1でエンジンを規制したり、タイヤをワンメイク化して何の意味や価値があるのか?

ゆえに競争相手無きレースに何の価値も見出さないミシュランの判断はすこぶる正しい。


かつてエンジンに12気筒、10気筒の両方が混在していた時期があった。

それもスバルやポルシェの水平対抗12気筒エンジンのように、形式が異なるエンジンも存在していた。

それぞれにアドバンテージがあり、ウィークポイントもあり、

開発を進めていった結果として、V10が生き残ったわけだ。

だからこそF1の価値があるわけで、

無条件にコストパフォーマンスだけでV8エンジンと決めてかかるFIAの考えには納得がいかないし、

試行錯誤の末に、結果としてV8が良くて残ったわけではないということが問題なのだ。


最高峰のF1では一切の規制を取り払って、

最新テクノロジーを存分に盛り込み、

それこそ世界最高峰のレースにするべきだ。

夢のレースだから莫大なお金が必要なのは承知のうえだ、

でも、だからこそ世界中の人々が夢中になれるのではないか?

夢を見ることのできないF1なんて...


明らかに今までよりも性能の落ちるエンジンを使い、タイヤもワンメイク。

その上、リアウイングまで決められてしまったら...

これじゃまるでA1グランプリ?


「公平」とか「安全」とかを掲げるのであれば、いっそレースを止めることをお勧めしたい。

レースなんてもともとマシンのハンデがあって当たり前のもの。

ワンメイクならともかく、F1でこんなことが論議されること自体不思議でしょうがない...

どうやら「Formula One」というカテゴリーの存在をもう一度見直さなければならないようだ。