僕の「ICHIBANN物語」10(少し脇道へ...) | 大陸的F1編集後記

僕の「ICHIBANN物語」10(少し脇道へ...)

写真はパリのアパルトマンの真下での駐車禁止の取り締まり風景。

しかしどこの国でも婦警さんは...


カナダのトロントででみんなが止めてるからと、30分ほど路駐をしていて、

戻ってきたら車は消えていて、警察に行ったら駐車場を案内され、

現金での持ち合わせがないと伝えると、カードでもいいよ!と初のカードでの罰金の支払い。


モナコで昼間見れば明らかにここはヤバイよね!と思う場所に夜だったので判らず止めておいて、

車輪止めをロックされ、周りを通る顔見知りの外人ジャーナリストに散々ひやかされたこと。

イギリスで市街地の入り口にあるカメラが、存在も知っていたし、方向も知っていたのだが、

ある日カメラが突然反対側を向いていて、無防備にカメラ目線でフラッシュを浴びたこと。

(これはレンタカー会社の請求に載ってきた...)

イタリアからフランスに戻る時に、モンブラントンネルを抜けるとポリスに車を止められ、

何も身に覚えがないのでたずねると、車間距離が不十分だった!

普通に走ってたのに...

実はこのトンネルは過去に多重事故で火災になり修復まで何年も封鎖された経緯があり、

モニターでトンネル内を常に確認しているのだそうだ。

言われれば、トンネル内に安全車間距離100mみたいな表示はあったかも...

数々の苦い思い出の中でも忘れがたいのは...

2004年にパリからモナコに向かう道中の高速道路での出来事かもしれない。


マルセイユを過ぎカンヌへあと一息というあたりの料金所を目前に控えたところで、

坂道を登りきったところに紺色のプジョーがいて、なにやらピストルみたいなものでこっちを狙ってる。

とっさにスピードを緩め、速度を確認すると150キロ+α!

やばいかも(フランスの高速は130キロ制限)...


バックミラーを確認しながら料金所に入ろうとしたt時に、先ほどの車が視界に入った。

スピード違反である、まあこれは自覚があったのでしょうがないが、

問題はその後だった。


基本的に僕は海外ではカード暮らしなので、あいにくユーロの持ち合わせが足りなく、

罰金を支払うことができないと伝えると、

(フランスでは外人はニコニコ現金払いだ!)

じゃあどこのお金を持ってるんだ?と聞かれたので、日本円ならあると伝えると、

カードは持ってるよな?と問い返され、あると答えると、この車に付いて来い!と言われた。

時刻はすでに6時を回っている、暗闇の迫る中、高速道路の横道から料金所を通らずに市街地へ出て、

街中へと案内され、さあここだ、といわれたのがなんとATMの前!

ここでキャッシングをしろという事だった。

そして帰り際に「モナコに行くのか?」とそのポリスに尋ねられ、

「俺は昨日モントーヤを捕まえたんだ!」と彼は得意げに話しだした。

話によるとモントーヤは190キロ(60キロオーバー!)で罰金は1100ユーロ!

僕は170キロ(40キロオーバー!)で罰金は90ユーロ。

20キロの差でこんなに金額が違うの?

実は180キロ(50キロオーバー)を超えると途端に金額が跳ね上がるのだそうだ。


それにしてもモントーヤは1100ユーロ(約15万円)をキャッシュで払ったのか?

あるいは僕みたくヒモ付きでATMまでいったのか?

その姿を想像したら可笑しくなってきた...

パドックで本人に聞こうと思いながら忘れてしまったが、

F1ドライバーだからキャッシュだろうと勝手に思うことにした。(笑)

最近はせいぜいアパートの前での駐車違反程度だが、これには訳がある。


フランスの駐車場は料金が以外と高く、昼間12時間置いたら、40ユーロは最低でも必要。

その上車が壊されたり、盗難に合う可能性が高い!

でも家の前のパーキングスペースなら1日置いても11ユーロの反則切符で済むし、

窓から眺めれば現状が一目瞭然なので安心してられる。


駐車場のほうが危険で、さらに罰金よりも料金が高い、

だからフランスの路上駐車は一向に減らないのである。