The Day Afer | 大陸的F1編集後記

The Day Afer




レース終了後の渋滞を嫌い、
日曜日の深夜0時に鈴鹿を出発。
飯田橋、銀座、横浜経由で自宅まで、
オン・タイムで到着!素晴らしい(笑)

途中から降り出した雨はシトシトと降り続いていた。
鈴鹿サーキットの碧空が懐かしい!って何時間前のことか?

かつて南仏のニースに住んでいた頃のことだが、
同じニース在住の作家にI.Y氏という熱いオヤジがいて、
ひどい時には炎天下に4時間もコート上で、
フルセットのタイブレークとフレンチ・オープン並みの戦い(?)をしていた。
そんなライバルの存在もあり、
休みと言えばテニスを一生懸命していたのだが、
最初の頃は毎朝起きると「今日も天気!」と、
二人して喜び勇んでテニスコートに向かったものだが、
それが一週間も続くと、「また天気?テニスやらなきゃ...」
に変化していき、最後には二人とも「お願い、雨降って!」となる。

もちろん自分でテニスコートに行かなければそれで済む話なのだが、
ライバル関係である以上、どちらも自分からは「今日は止めよう」とは言い出せず、
相手がそう言いだすの心待ちにしていた。(つまらない男の意地...)
だがそれほど晴天続きで雨の「心配」が無いというより、
この場合は雨の「期待」ができないニースだった。

そんな理由で南仏時代は天気を気にしたことはほとんどなかった。
一転してパリ生活だが、ここは違った意味で天気を全く気にすることはない。
それは天気の変化が激しく、朝晴れていても午後に雨が降り、
夕方にまた晴れるなんてことも当たり前なので、
結果として天気予報もあまり当てにならない。
だから僕も最初から雨も晴れも覚悟をしているからだ。

天気が良いと気分も良くなる、これは誰もが同じだと思う。
でも仮に1年中晴れていて、雨が降らない場所があったとしても、
そこにずっといる気にはなれない。
やはり雨があるから晴れが嬉しく思え、楽しくなるのであって、
晴ればかりでは有り難さを感じなくなるものだから...

それにしても写真家とはなんと贅沢で我が侭な生き物なのか?
晴れれば雨を望み、雨が降れば晴れを待つ。
職業柄とはいえ誠に厄介な性格ではないか?

ところで、そんなパリはもう寒いし暗いらしい。
11月の後半までは様々なイベントや打ち合わせで日本にいるので、
帰る頃には朝の9時でも真っ暗で、4時になると既に真っ暗な世界か?
今のうちに太陽の恩恵に預からねば...
僕のF1シーズンは終わったので、
明日からはせっせとゴルフに通うことにする。(笑)