今月新刊が発売されました。

毎回、新刊の発売日をチェックし、発売されたらすぐに買いに走るほどの大好きな小説なのですが……今回は「碧血剣」を見るのに忙しく……、読み終わるのが遅くなりました。

いつもだったら、買ったその日に読み上げるのに……。内容が重かったせいもあって、なかなかでした。

 


紅霞後宮物語とは


 

関小玉、33歳。
最強の軍人と噂される彼女は、「とある事情」から、
かつての相棒にして今はこの国の皇帝である文林の懇願を受け、 ある日突然、皇后となった。

いきなり夫婦となった文林との関係に戸惑いつつも、 小玉は持ち前の前向きさと大雑把さを武器に、
女性の嫉妬と欲望が渦巻く後宮「紅霞宮」に入る。

他の妃たちの嫌がらせにも気づかぬ小玉のマイペースさに、後宮はまさに大混乱!

だが、その混乱は後宮に潜む”闇”をも目覚めさせてしまい……。

選考委員絶賛の
あまりに型破りな後宮物語、ここに開幕——

 

詳しいあらすじは、省略です。

すでに、十一幕もある長編ストーリーですし、第零幕として、主人公の小玉が、軍人になって出世していく話、まだ、皇帝になっていない文林の話が、すでに4冊も出てるので。

 

 

 

以下、ねたばれを含む感想です。

     まだ、未読の方は気をつけてください。

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後宮物語なのに、恋愛ものではないという……。いや、恋愛ものかも? それにしては、さばさばしてるし夫婦の愛情というより、命を掛け合った親友みたいな関係が、好きだったのですけれど……。

 

第十幕あたりから、重くなり始めて、それまでの軽快さやどろどろとした陰謀の中にあっても、どこか一抹の風が吹き抜けているような爽快さがあったのですが、主人公の小玉が体調をこわしていることもあってそれがなかったのが、残念でした。

 

が、今回に関しては、読んだ私の衝撃も相当でした。

前回、茹昭儀が懐妊したことで、小玉は裏切られたと感じたようでしたが、

文林は皇帝だから仕方ないんじゃないかな。小玉的には嫌だろうけれど、子どもが皇太子1人というのは、皇帝のあり方としては駄目だし、後宮という組織と国の仕組みの中でそれを言ってもな……と思っていましたが。

 

はめられたのは文林の方でした。そして、はめられ方がちょっとびっくりでした。どうはめられたかは書きたくないくらいに胸くそ悪かったです。ちょっとこの展開は気の毒すぎます。

が、全く予測不能の展開には、作者に感服しました。

まったく、「あるある」の範囲外でした!

 

この文林。

四代前の皇帝のたっくさんいる庶子のひとりで、母親の身分もそれほど高くなかったので、市井に下って軍人になったんだけれども、ある日突然、皇帝になった人。そこら辺の事情は、小玉もあまりくわしくは知らないらしい。

 

軍人時代は、小玉の副官で、相棒で、恋愛感情というのは微妙だけど、無二の相手で……。

小玉より三歳年下で、すこぶる付きの美人。小玉よりも。

 

基本、顔がよくて(とても大事)、プライドが高くて(これも大事)、頭もよくて、強いキャラが(性格は悪くても可)大好きなのですが、この文林は条件は満たしているのに全く食指が動きませんでした。

小玉の方が魅力的で大好きだったので。

これまで、原作の文林は、とんかつの横のキャベツ、カレーの福神漬け、ハンバーグについてくるポテトのような存在で、なくてもいいけど、ないとつまらないと言う存在でした。(私にとって)

 

それが、目から鱗が取れたように文林に魅力を感じたのが、こちら

 

紅霞後宮物語〜小玉伝〜』のタイトルで、栗美あい先生により月刊プリンセスに2016年4月号から連載中のコミック。

原作とは、違うだろうし、少女漫画化されてるだろうしなと読み渋っていたのですが、これはこれでおもしろかった。「あり」でした。

原作で、漠然と想像していたところがリアルに再現できたというか……。わかりやすさではこちらかなと。

何より、文林の魅力にはコミックの方で気がつきました!

 

また、コミカライズの方は、独自の展開になっていくそうなのでそれはそれで楽しく読めるのかなと。

原作の方は、かなり重い話にはなっていますが、それはそれで楽しみです。

次回の発売がいつになるのかはわかりませんが、続きが気になるところです。