ある日の夜、娘が
「お母さ~ん、また時計がすすんでるよぉ」
と、言うのです。

またって?と思い、妻に尋ねてみると最近、娘の部屋の掛け時計や目覚まし時計の調子が悪い、みんな毎日1分ずつすすむ(狂う)というのです。

3日前は一日に1分、2日前には2分、そして今日は3分すすんでいたと

掛け時計は私の実家にあった古い時計でした。
(一応アラーム機能は付いて、きれいな鐘の音でしたがアラームは使っていませんでした)

電池を換えても同じだったので、娘が”また”と言ったのでしょう。

毎日時計が狂うのは、まあ古いからだと思いましたが
みんな1日1分ずつ増えていくのは不思議に思いました。
それから6日後、とうとう1日に9分も進むようになりました。

もう使えないということで新しい時計を購入し、古い時計は廃棄しようと思い、とりあえずごみの日まで私たちの寝室に置いておくことにしました。



当時、古いマンションに住んでいました。

築年数の割にはなかなかおしゃれで、一階でしたがまあまあ広い庭もついていました。
その”元”のマンションは不思議な部屋がありました。

そのマンションは3LDKの普通の間取り。特に変わったものも無いし、その土地に変な噂もありませんでした。
しかし、ある日ちょっと変わったことがおき始めました。

初めに気づいたのは、当時7歳の娘でした。

そのマンションの間取りは北西側に和室、南東・南西に洋間ある間取りで、和室を子供の寝室として使っていました。その子供部屋で異変が始まったのです。



学生時代鰻屋でバイトしてた。
出前もやっていたのでよく行かされた。ある時、マンションの一室に出前に行った。

インタフォン押すと、扉を開けておっちゃんが「金持ってくるからちょっと待ってな」
と言って、玄関に鰻を置くように言う。

玄関に鰻を置いておっちゃんを待ってると、なんか左の耳元で変な音がした。

「うーーーーーっ」って感じの低い音。

なんだろうと思って左の方を見てみると下駄箱の上の方に飾ってある絵(油絵で、西洋人だと思うけど老婦人の肖像画)があってそれが音を出してる。

おっちゃんがお金持ってきたときもその音がしてたのだけれど、お金を渡しながらこんなこと言われた。

「ああ、聞こえてるか?これなんかたまに唸るのよ。気にせんといて」

普通のことのようにあっけらかんと言うわけです。気にするなっていわれても…