それからその墓地で仕事する度に見かけるから、声かけてみたんだよ。
「この仕事に興味あるの?」って。

そしたら「はい」って言うもんだから、嬉しくて(結構毛嫌いする人が多いからね)色んな事喋っちゃったの。
墓の解体はこうだとか、組み付けはこうだとか、骨ツボはどうのこうの。

んで、いつの間にか俺らの仕事を少しずつ手伝ってくれるようになって、バイト代を渡そうとしても受け取らなかったんだ。
それから、当分その墓地で仕事が無くて、会社で墓石作ってたらお客さんが怒鳴り込んで来た。
なんでも、最近身内が亡くなって納骨をしようとしたら、先代の骨ツボが無くなっているって、クレームだったんだ。



まぁ、俺らがよく仕事で行く墓地は、普段はほとんど人がいないのよ。
夜になると、車も絶対通らない場所なんだ。

四年前ぐらいかな?
いっつも夕方になると、1人だけ若い兄ちゃんが来てて、深々と帽子かぶって、その服どこで売ってんの?って聞きたくなるピチピチの黒シャツと、パッツンパッツンの黒皮のズボン履いてた。

俺も職業柄、挨拶はするんだけど、軽く会釈しかしないんだ。
まぁ、仕事の邪魔じゃないから気にせず仕事してたんだけど、
その兄ちゃんは俺らが墓を解体するのを離れた所から凝視してんの。

お墓の解体に興味示す人なんか滅多にいないから、ちょっとおかしいのかなって思ってた。


ジョン・ラルーでググルと出てくるけど、カナダのオンタリオ州の墓地を掘り返した結果、
5%の確率で、土葬の遺体が生き返って中で動いた節があるそうだよ。

日本も似たような確率で生き返ってる可能性はあるね。


ボーンコレクターの話詳しく