男性会社員(39)が母親にその二人の詳細について語った所、母親は
「それはお前の爺さんの戦友に違いない」
と言って顔を覆ったという。
前大戦時、母親の父は陸軍小隊長として出征していた。
小隊長は部下達を大事にし、身寄りのないある二人については我が子のように可愛がった。
ある時、休暇を貰った小隊長は帰省する家もない二人を連れて帰ってきた。
幼き母達に親身に接し敬う二人を見て、母は父がどんなに部下を大切にしているかを伺い知ることができたという。
休暇が終わり、三人は再び戦場へと戻って行った。
その際、二人は母の手を握り
「小隊長殿に受けた恩は必ず、必ずあなた達に返しにきます。」
そう告げて去っていった。
三人が再び母国の土を踏む事は無かったという。
「まだ20にもならない二人だったけどねぇ。あんたの年に合わせて わざわざ年を取って助けに来てくれたのかも知れんね。」
そう言って母はアルバムから一枚の写真を取り出した。
会社員は唖然とした。
愛してやまない小隊長の両脇で満面の笑みを浮かべる少年兵2人は、あの恩人達にそっくりだったという。